アスリートが持つ価値とは
先日、大学界ではトップレベルのアスリートが弊社製品に興味を持ち、サポート希望ということで来てくれた。
ウィンター競技の選手なので、2022年冬季北京五輪を目指し、来春卒業後もアスリートとして就職をして、一般的な業務ではなくトレーニング、競技を中心とした生活を続けるという。
さらに、製品をお勧めしてくれた先輩が、今後の活動についてもいろいろ相談した方がいいよと進言をしたそうで、いろいろ話をした。
とは言っても、アスリートが抱える悩みは競技成績と、競技生活におけることがほとんどなので、前者はあまり役には立てないが、後者であれば・・と話を聞いた。
大きく分けると
・就職先は内定を得て、理解もしてもらえるがまだまだ資金的には厳しく不安
・さらに高いカテゴリーで戦い続けるには各スポンサーからのサポートが必要
まぁつまり、資金も道具ももらえるようになりたい。
ということだ。それ自体は当たり前というか、そうあるべきだと思っている。
では君に今それだけの価値があるかどうか。
数年前までは競技成績、競技人口、市場が大きな判断基準だった。
なのでマイナー競技であればあるほど資金集めに苦労をしてスポンサーからのサポートは困窮していく。
しかし、今はSNSのフォロワー数で評価されることが多い。
極論を言えば、
A:空手の日本チャンピオン・インスタのフォロワー300人
B:フィンスイミング日本3位・インスタのフォロワー6000人
もちろん選手を取り巻く背景や環境にもいろいろ左右されるが、この時代A/Bどちらの選手にバリューがあるかを考えると、Bになってしまう。
これまでなら競技成績が優れ、競技人口も多くそれだけ市場価値のあるAが選ばれる。
選手はもちろん競技成績を伸ばすようにするべきだが、そんなのは当たり前のことで、これからは自らのコンテンツも育てるべきだと何度も言っている。
何人かのアスリートには響き、インスタも一生懸命やっている。
オリンピックに出るような選手ですら数百人だったフォロワーが3000人を超えたあたりからまざまざとサポート環境が変わったという。様々な提供の話や取材の話も舞い込んできたと毎回連絡をくれる。
私に適宜アドバイスを求める選手は競技成績だけではなく、投稿とフォロワー数も伸びており、サポート面が充実していっている。
私は学生アスリートで卒業後も競技を続けたいなら、まず、今のうちにインスタのフォロワー数を2000人にしてみようと伝える。
そのためにどうすべきかも考えてみるといいよ。と伝える。
100人ほどに言っても実際にやるのは2〜3人。
だが、その2〜3人はすべからく、多くのサポートの恩恵にあやかることができた。
卒業後は実際にトップカテゴリーの選手たちのフォロワー数を意識しながら、自分が何番手にいるのか、そしてその投稿やサポートメーカーへの影響や市場価値をきちんと話し伝える。
そうすると自分のアクションがどれだけの影響を持ち、どのようにお金が発生し自身の収入やスポンサーフィーになっているか具体的なイメージが知識として入る。
アスリートも社会人だ。
何も気にせずトレーニングだけしていればいい選手なんてほんの1握りの中のさらに一握りだ。
そしてそのようなアスリートのほとんどが実はそういうことは知っている。
何も考えずにトップオブトップにいるようなアスリートはそうでないアスリートにその座を奪われていくようになってきた。
これから5G時代は嫌でもやってくる。
「動画」が持つあらゆる壁が限りなくなくなってくる。
アスリートはその時にどんな価値を発揮することができるのか。
今できていないアスリートは間違いなく次の時代を生きることはできない。