アスリートの責任
先週末とんでもないニュースがウィンタースポーツ業界に飛び込んできた。
スノーボード 不祥事ですべての強化指定選手の活動停止 | NHKニュース
未成年のスノーボード強化指定選手が相次いで大麻、喫煙、飲酒などの不祥事を起こした事で、第三者委員会の調査を始め、他の選手もそれら不祥事に関わっていたとして、全日本スキー連盟はスノーボード部の全強化指定選手(現状の日本代表)の活動を停止することを決めた。
身の潔白が証明できれば、改めてワールドカップなどへの参加や合宿、遠征に参加できるらしい。
詳しくは上記URLをご覧いただくとして、率直な意見はふざけるな。だ。
全日本スキー連盟スノーボード部にはハーフパイプ、アルペン、スノーボードクロスの3競技があり、仕事上関わりのある各強化指定選手から、急遽今シーズンのスケジュールが大きく変更されたこと、ワールドカップを戦えない不安、不満、憤りの報告メール、連絡をいただいた。
スキー連盟の偉い人たちは、選手の不祥事や更生を含め自分たちに責任がある。
と、明言している。
私の個人的見解だが、ここで、トップなどが辞職することは今後な調査、二次発生の抑制などに時間がかかるため、今すぐ辞職しろとは思わない。が、今回の件をしっかり解決させ、このようなことが起こらないよう最大限の努力をした後、辞職をもって今回の責任を取るべきではないだろうか。
なぜ、関係のない(とは言い切れない部分ももちろんあるが)選手が貴重なシーズンを棒に振りかねないことになるのか。
全くもって意味がわからない。
強化指定選手を選んだのは一定のルールに基づいているとは言え、連盟側だ。
なのに選手の活動を制限することである種の社会的制裁を加えつつ、身の潔白が証明できるまで活動はさせないと。
なんだそりゃ?
オリンピックは2018年の初頭だ。
2017年の活動が非常に重要になる。
浅はかな行動をした該当の選手、関与した人間は重い反省が必要だと思うが、他の選手にまでその影響が及んでしまう必要があるのだろうか?
それとも、それだけ広く問題が蔓延していることからくる危機感なのだろうか?
何れにしても今回の判断、対応は選手にとって最悪の事態と言えることは間違いない。
こんな事しているスポーツに今のところ明るい未来はない。
しかし、一連の不祥事を起こした団体の上層部は今の所、責任を取るつもりも見えない。
その全てを選手に被せた判断、対応、それによる甚大な損失の責任を取るつもりも無さそうだ。
信用、信頼、成績を取り戻すのは結局のところ今回一番の被害者とも言える関係のない(と、言い切れない部分ももちろんあるが)選手達だ。
それでも個人的に連絡をくれた選手達は皆一様に前を向いている。
少なくとも12月に行われるワールドカップ2戦には出れない見通しだと言う。
貴重な世界トップレベルでの戦いの舞台を奪われたにもかかわらず、受け止め、それでも結果を出してオリンピックに1人でも多くの選手が出場し、今回迷惑や心配を掛けたみんなに少しでも何かを返せたら、、、と言う。
これが私たちができる精一杯のことですと。
スキー連盟のおっさん達の言動と比べて欲しい。
こんな選手達だから俺は応援したい。