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スポーツとか色々書きます

アスリートとして自立するということ。

こんにちは。

今回はリオ五輪に出場したアスリートとの会話の中で知った、感じたことをお伝えしようと思います。

 

先日、フェンシングでリオ五輪に出場した選手と1時間少々、お話しする機会がありました。

フェンシングって言えば太田雄貴選手が有名ですよね。
北京でメダルを獲得して一気に知名度を上げ、ロンドンでも団体でメダル獲得に大きく貢献して、五輪招致委員会での活動も行い、まさにフェンシング会の顔とも言える選手です。

でもフェンシングってオリンピックに3種目あること知っていましたか?
太田雄貴選手の種目はフルーレという種目で、他にもエペ、サーブルという種目から成り立っています。

日本が強いと言われているのはフルーレ。ロンドン五輪で団体銀メダルを獲得しています。

そんなフェンシング界ですが、野球やサッカーなどの人気プロ競技と同じように、選手会があるんです。

これって実は国内では珍しいパターンと言えます。

聞くところによると、日本選手権などで一定の成績を修めた選手が入会権利を持ち、選手会の会長は2年の任期で、フェンシング協会の理事も兼任するという重要な役職だそうです。

 

しかし、協会の理事に選手が入ることで、より選手の目線、最近よく言われる「アスリートファースト」での活動に近づくことができます。

その立場になった選手は極めて激務となりますが、競技の健全な発展のために・・・と、選手としてだけでなく競技を守り、成長させるアスリートとして、尊敬できます。

 

オリンピックの開会式や閉会式で話題になった、役員、理事がずらずらと最初に登場するシーンや、五輪出場選手がエコノミーで、役員らがビジネスの飛行機で移動するなど、???なことが目に付く日本スポーツ界。

いつまでも各競技の協会役員や理事の座にしがみつく方々より、より選手に近い立場の方が、健全に競技の発展を考え、アクションを起こしていける環境が整いやすいと言えます。

今までは協会や所属先、スポンサー任せだったアスリート活動も、近年アスリート自身が先頭に立ち、活動し、権利を作り、情報発信することで、注目を集め、アスリートとして自立した生活ができるようにする時代になってきました。

逆に言うと、協会や所属先などに頼るアスリートは結果が出にくくなってきています。

※陸連とマラソン選手の関係なんてその代表的な例です。

結果が出ていないのに、選手のせいにしかしない陸連の方々と、そんな陸連と一蓮托生な実業団に所属する選手たち・・・。

しかし、ロンドン五輪出場を果たした、藤原新選手や、最強公務員ランナー川内優輝選手などが注目を集め、女子では吉田香織選手が、市民ランナーの星としてさいたま国際で日本人一位となり、リオ五輪候補に躍り出て、先日の北海道マラソンでも強豪実業団に所属する選手を打ち負かし優勝を果たすなど、非実業団ランナーの活躍が目立ってきています。

 

早稲田大学を卒業し、米国オレゴンプロジェクトのメンバーで活躍する大迫傑選手もプロランナーとして生活していると言えます。

 

同じく早稲田大学で主将を務め箱根で大活躍した八木勇樹選手も、名門旭化成をやめ、プロランナーとしての道を歩み始めました。

www.yagi-project.com

 

アスリートが自立し、環境を作り、守るにはフェンシングのように選手会を作り、協会の活動に選手自身が参画していったり、個人競技などはプロとして活動したり・・・リスキーではありますが、様々な方法があります。

東京五輪を迎え益々スポーツに注目が集まる中、アスリートがより輝けるよう、アスリート自身がアクションしていく時代がやってきています。

そんなアスリート個々の活動にもぜひご注目下さい!!