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負け試合の悔しさで夜中に目が覚める・・・そんな経験したことありますか?

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俺はあります。

2月11日、駒沢オリンピック公園第二球技場にて行われた2019 東京都社会人サッカーチャンピオンシップ1次戦 準決勝で東京都社会人1部リーグを圧倒的な成績で制し、元Jリーガーの日本人選手、ブラジル人選手を複数人要し、世界的サッカー漫画「キャプテン翼」の作者である高橋陽一先生が後援会会長を務め、元日本代表の福西崇史氏が監督を務める「南葛SC」と戦った(私はコーチという肩書きをいただいているのでベンチで一喜一憂していただけです)。

南葛SCの枕詞が非常に長くなったが、とにかく素晴らしいチーム。
そんな東京都1部リーグの絶対王者に3部優勝を果たし、来季から2部リーグに挑戦する私たちが挑む図式となった(私はコーチという肩書きをいただいているのでベンチで一喜一憂していただけです)。

南葛SCは我々との対戦を決めた準々決勝で、4部を優勝したチームに先制を許す苦しい試合を逆転勝ちで収めた。

あくまでこの試合を観戦した主観だが、ブラジル人選手不在の中、どこか調整しきれていない印象を受けた南葛SCのイレブン。ごく近しい友人には南葛SCが思わぬ苦戦をしたことで「これでかなり厳しくなった・・・」と漏らしてしまったことを思い出す。

サッカー歴も浅く、輝かしい経歴のない私ではあるが、仕事柄多くのトップアスリートから様々な話を聞くことができるおかげで所謂「勝負の綾」的なものはそこそこ鍛えているつもりだ。

我々が南葛SCに「勝つ」ことだけを考えたら、我々との試合の前も「難なく大勝」して、気持ちが緩む要因を持っていてもらいたかった。
しかし、南葛SCの対戦相手も気迫のこもった試合内容で粘り、最後は地力の差が出てしまったが好ゲームを展開した。

これにより、南葛SCが気を引き締めることにつながったことは可能性として決して小さくない。
「相手の気の緩み」は特にゲーム序盤、格下とされるチームが一気に勢いに乗るにはそこを突くのも一手だ。
これはあくまで俺が個人的に思ってたことで、チームや監督の考えではないっつーの!
※試合をやってみて、仮に我々の試合との前に大勝していたとしても、「都リーグの下カテゴリーなんて余裕っしょ」なんて気の緩みを持つようなチームではなく、公式戦として、きっちり我々相手でもリスペクトをして、同じく質の高いサッカーを展開したと思うが、全員が同じ高い意識を持って取り組む可能性は低くなるし、気の緩んだ選手が出てくる可能性は若干ではあるけどあるよね。といったレベル。

しかし、我々との対戦を前に思わぬ苦戦をしたかどうかに関わらず、南葛SCは「うそやん」と言うレベルのスピード、フィジカル、アジリティ、テクニック、タクティクスを持って我々に襲いかかってきた。
絶対的エースのブラジル人FWに立ち上がりから圧倒的な「個」を見せつけられ立ち上がりから2失点。
中盤ももう一人の注目ブラジル人選手を中心に制圧され、厳しい戦いが続く。

その後も何度か惜しいシーンを作るも得点を奪えず、後半にもこぼれ球から素晴らしいボレーを叩き込まれ3−0の完敗。

現在の東京都1部リーグチャンピオンを文字通り肌で感じ、改善すれば通用する部分もあったにせよ、危機感を持って対策を講じなければならない部分が数多見受けられた。

要するに格の違いを見せつけられたわけです。

それでも選手たちは試合終了の笛が鳴るまで「0じゃ終われない」という気持ちをプレーで表現してくれていて、成長を確かに感じました。

「完敗」という現実的な悔しさ、選手、クラブの成長を感じた嬉しさ、監督を中心にここまでチーム一丸となって取り組んできたが望んだ結果とはならなかった歯がゆさ・・・・そして何よりベンチメンバー、ベンチに入れなかったメンバー、スタッフ、関係者、寒い中アマチュアの試合を見に来てくれた大勢の友人、サポーターとなってくださった本当に多くの方々の熱意。

試合終了と同時にそれらがビリビリと全身を震わせ、涙で前が見えなくなりました。

チームにさしたる貢献もしてないおっさんが感情的になってしまい今となってはみっともないなぁ(嫁も子供も見にきてくれてたのに笑)と思いましたが、地元に戻り、嫁と兄と見にきてくれた友人と「南葛強すぎるやろ・・・」とハイボールをしこたま飲んだら、
「そもそも高校からサッカー始めてダントツ一番下手だった俺が、今やなぜか元 Jリーガーや大学のトップレベルでバリバリやってたチームとの試合にベンチに座れるところまで来てるなんて不思議なもんだな。」

と、思ったりして無理やり心を落ち着かせました。

だけど、今シーズン限りでチームを離れて行くメンバーもいるので、寂しさもあったり、自分含め各自新たなスタートを告げるホイッスルでもあったのかなと思ったり。

そんな色々な思いを巡らせながら眠るとですね

失点シーンが何度もフラッシュバックして
悔しくて眼が覚めるわけです。

いや、俺なんかが何を一端にって思うんすよ。客観的に見ても。
監督や選手、当日含め毎日裏で色々支えてくれてたスタッフならまだしも、
俺なんかがって思うんすけど、そればっかりはしょうがファッキンない。

悔しいんですもの!

まじで言い訳なし、純度100%の完敗をしたわけだけど、この1年、東京都3部リーグを制して2部昇格(全勝で達成)、3部カップ戦も制して完全優勝(無失点で達成)、東京カップで1部も倒す(初戦で1部、2回戦で2部を倒したのでジャイキリは達成)と徐々に目標を高めていった中で、東京カップの組み合わせが出た時から、(勝ち上がれば)東京都社会人サッカー界だけではなく、ちょっとしたサッカーフリークなら誰でも知ってる話題の「南葛SC」への挑戦権を手にすることが出来るとなればそりゃ盛り上がりますよ。

もちろん、1回戦、2回戦もしっかり集中して準備してきましたけど(監督・選手・運営・サポートスタッフ全員)、絶対的に「南葛SC」は意識してました。
それは仕方ファッキンないです。それだけの相手ですから。

実際に南葛SCさんへの挑戦権を得たことで、我々の内外も盛り上がり、ちょっとしたサッカー繋がりの方からも「見に行くよ!」「頑張ってよ!」とたくさんの声をいただきました。

当日も我々のベンチ裏のスタンドはチーム関係者やその友人で埋め尽くされました。
それだけ素晴らしい環境や対戦相手、高い緊張感の中で、ヒリヒリした「公式戦」に極めてピッチに近いポジションで携われたことは本当に光栄なことでした。

負けたことは悔しいけどね!!!

www.j-football-e.net

それでもこんなに素晴らしい記事で我々のことも触れていただいたり、会場まで見に来ていただいた方々の各SNSの投稿や直接連絡をくれた方々のメッセージを目にするたびに、今でも感謝と悔しさがこみ上げてきます。

ただ、こんなサッカー歴の俺がこんなに素晴らしいステージでこんなにも感情を揺さぶらせる経験ができるなんて本当にありがたいことです。

素晴らしいです。スポーツは。サッカーは。

そしてすでに新たに走り始めてるTOKYO CITY F.C.にこれからも注目してください。