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スポーツとか色々書きます

選手が出場する試合会場や収録等に行かなくなった理由

私の本業はスポーツコンディショニングアイテムを中心とするメーカーの営業です。

トップアスリートの方に選んでいただき、ご愛用いただくことで、さらなる層への販促をしております。

なので、必然的にトップアスリートとの交流は多くなってきます。

入社後しばらくは多くの試合会場に足を運び、選手や関係者の方と関係を構築していました。

それにより、多くのアクションが取れるようになりました。

その後さらにしばらくは試合会場などに行くことが続きました。

その頃にはおかげさまでブランドの認知力も高まってきており、愛用していただいているアスリートも活躍してくれていたので、まぁ・・「ちやほや」されました。

次代を担うスター候補やエース候補の選手や関係者の方々からも、「ぜひサポートしてください!」なんて言われまくり、そういった選手たちの多くは現在東京五輪の出場が確実視されています。

で、多くの関係者の方々と、他愛もない話をしながら、選手たちとも他愛もない話をしながら、会食へ・・・なんてことが増えてきました。

もちろん、愛用いただくアスリートは徐々に増えてきたりしたこともあって、そのアナウンスやアプローチも効果的だったので売上も比例して上がって行きましたが、業務量に対する費用対効果は決して良くなかったと思います。

他愛もない話を繰り返し、会食へ行き・・・なんとなく華やかな仕事をしていた気になっていました。

しかし、効果的な業務だったかと言われれば当時の私がするべき仕事ではなかったと今思えば感じます。

もちろん、駆け出しの頃は試合会場や練習場所に行って、アスリートや関係者の方々とより良い関係を構築する必要性がありました。

1日に何箇所も選手の練習場所を転々としては自社製品の説明を繰り返していました。

しかし、その作業が必要となくなったタイミングでも、「変わらず」練習場所や試合会場に行き、前述の通り「他愛もない話」に終始してしまったこともありました。

SNSネタ等を考えれば効果が全くなかったわけではありませんが、すでに私がするべきテリトリーではありませんでした。

なのでそれに気づいてからは、今自分がアスリートのため、会社のため、自分のためにより良いアクションはなんだったっけ?と考えそれに沿ったアクションを取っています。

すると、飛躍的に使用希望のアスリートは増え、より効率的にブランドの認知力を高めることができました。

仕事した気になって、なんとなくちやほやされ続けていたら、きっとどこかで足をすくわれていたでしょう。

幸運なことに私はそれに気づきましたが、今でも時々試合会場や練習場所に行くと、協会の関係者やメーカーの方々は変わらずいらっしゃり、変わらず他愛もない話を終始しております。

その後、会社のお金か協会のお金かは知り得ませんが、決して安くはない飲食店へと姿を消します。

スポーツ界や協会の方々の多くはこれが実情だと言わざるを得ません。

私が常々言っているようにアスリートも自らが主体的に多くの価値ある情報を得るためにトレーニングと同様に努力をするべきです。

だからこそ、そのアスリートたちを支えるべき我々関係者と言われる人間も、協会側の人間もよりアスリートのためになることを考え、実践すべきだと思います。

その他愛のない話の間に、もっとやるべきこと、考えるべきことはあります。

決して効果的ではない意見交換が繰り返される会食に時間と費用をかけるならもっとアスリートのためにできることはあります。

そこの感覚が麻痺してしまっている協会、関係者は決して少なくありません。

アスリートがふてくされてしまったり不信感を募らせてしまう原因を作っています。
だからと言ってそれが建設的だとは思えませんが、そう言った要因は容易く打ち消すことができます。
アスリートを中心としたアスリートを取り巻く環境にある人間がもっともっと考えるべきことはたくさんあります。