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スポーツとか色々書きます

少しの違いが大きな違いにつながる

またまたランフォームについてです。

画像は拡大したので結構荒れてますが、これは世界的に有名なランナー(後ろ)とその弟(前)の練習動画を切り取ったものです。
世界的に有名なランナーは2時間10分でフルマラソンを走る能力を持っています。
ペースメーカーを務める弟は2時間20分台。

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ほとんど同じタイミングでピッチを刻んでいるので非常にわかりやすいです。
流石に二人とも綺麗なフォームではありますが、若干後ろの選手の方が上の画像でもわかるように、ハムストを使えているので伸びやかな走りになっています。
対して前を走る選手は若干ではありますが、腿で踏ん張っていることがわかります。
そのため、後ろの選手は加速体制に入っているので地面から足が離れていますが、
前の選手はこれから地面を「蹴る」ことにより加速を生みます。
これだと「加速」を生むために必要以上のパワーが必要になってしまいます。

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上の画像で見てもらいたいのはまず上半身の傾斜です。
後ろの選手の方が若干前方に傾斜してますね。
前の選手は後ろの選手より地面に対して垂直です。
これも実は加速時には非常に重要で、体重は前に乗せた方がスムーズな加速につながります。
短距離であればより顕著ですが、この選手たちはそこまでのスピードは必要としていないので、後ろの選手の方がより効果的に自分の体重を少し乗せていることがわかります。

次に見てもらいたいのは膝の高さというか腿の上がり方。
これは拮抗筋を上手に使うことでスムーズに腿を前に足を運べているかどうかがわかります。

拮抗筋とは筋肉運動により、反対の動きをする的なことを言うんですが、このケースでいうと「ハムストを使うと腸腰筋がバネの動きで反応」するんです。
つまりハムストを活用することでの主な拮抗筋である腸腰筋という「走り」において最も重要な筋肉の一つである器官を活用できるということになります。

腸腰筋について簡単に説明すると、股関節の屈曲が主な仕事なんだけど、ハムストを使うことで無意識にスムーズに股関節を動かすことができるって感じで覚えてもらえたら、また今度腸腰筋についてもなんか書きたいと思います。

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で、体重移動がスムーズなため軸が常に中心から離れていないため、後ろの選手はドラマ陸王でおなじみとなった「ミッドフット着地」ができていますが、前の選手は後ろの選手に比べ若干ではありますが、「腿」で体を支えているので、体重移動がスムーズに行われずかかと着地。いわゆるヒールストライクという、膝にとても負担のかかる着地となっています。

微妙な違いではありますが、この違いが、世界を股にかけるランナーか、そうでないかの違いにつながっているとも言えるある種残酷な画像となりましたが、意識と知識次第でいくらでも改善できます。

より効率よく走りたい方は是非一緒に走りましょう。
僕もまだまだ意識と知識しかないのでほぼ同じスタートラインです。
ここから改善していきます。
※理論は様々あります。なるほどなと思った方のみ一緒にやってみましょう。スムーズな足の動きを体感するはずです。