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「感謝」しか出てこない件

先日、東京都社会人サッカーリーグ3部に所属するチームで行われるカップ戦の決勝戦が行われ、優勝という結果を手にすることができました。

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3部リーグを全勝優勝し、カップ戦も獲って、2部に上がったというチームは過去にないそうで、「3部史上最強のチーム」として2部に上がることは「至上命題」でもあったので、ひとまず、そこに携わるメンバーの一人として安心しました。

私が所属する社会人サッカーチームは昨年9月から、新監督を招聘し、危険さすら感じるほどの熱量でチームを引っ張り、プレイヤーたちもそれに呼応し、チームとして成長していることを感じてきました。
運営メンバーも、プレイヤーたちが知らないところで大小様々な問題に直面しながらも、ピッチ内外で献身的にチームのために尽力してきました。

私は今シーズン「アシスタントコーチ」という立場で携わり、プレイヤー、首脳陣、運営メンバー・・・チームを取り巻くメンバー全体を客観的に見ることができていたとも言え、身内だけど素晴らしいチームだと思っています。

そんな中迎えたカップ戦ファイナル。大黒柱とも言える監督が海外出張で不在だったので私が当日の監督代行という形で臨むことになりました。

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私なんかよりはるかに高いレベルでサッカーをやってきていたプレイヤーたちですし、監督、キャプテンを中心にある程度のゲーム展開を予測し、戦術、メンバー、交代プランもある程度決めていたので、正直当日はやることはなかったです。
運営メンバーやサポートスタッフも充実しているし、ただいつもと少し違った肩書きでベンチに座り、プレイヤーと接しているうちに勝者として試合終了を迎えることができました。

高校からサッカーをはじめた下手くそなおっさんが、キャリアも十分な選手たちに言うことは本当になく、素晴らしい対戦相手ということもあり、見応え十分の試合を特等席で見ていたように思います。

 

この試合、家族も総出で駆けつけてくれ、この試合に臨むチーム(トップチーム)、と、もう一つのチーム(エンジョイチーム)のメンバーも駆けつけてくれて、試合前の円陣から雰囲気は最高だし、試合中もずっと声援をかけてくれました。

苦しい時間帯が続いたものの、DF陣が文字通り体を張り、オフェンス陣も集中して乗り越え、エースの素晴らしいプレーからエースの盟友が先制点。

その後も、当日最もキープレイヤーになるとチーム内で共有していたプレイヤーが期待に応えて攻守に存在感を発揮し2得点。

試合終了後、正直ドヤ顔で決めまくるのかなと思っていたのですが、予想とは裏腹に「感謝」しか出てきませんでした。

この素晴らしいチームを作ってくれた代表、育て上げてくれた監督、支えてくれたサポートスタッフに運営メンバー、試合見にきてくれたり、SNSで応援してくれた関係者。

「マジでありがたい」と言う感情と、そう言う人たちに少しでもいい結果を見てもらえた、伝えられたことへの「安堵感」。

そして、俺なんかが肩書きだけとは言え立派なもん背負って、大事な舞台にいることに付いてきてくれた選手。まじで感謝。感謝しかない。

あと安堵感

当日最初の集合で、選手たちに一つだけ伝えたかったことがあったので僭越ながら少しだけ話をさせてもらいました。

「俺たちがこう言う素晴らしい環境で(学生もいるけど)社会人にもなって、素晴らしい相手とタイトルを懸けたサッカーができるのは支えてくれる人たちのおかげだし、俺たちプレイヤーがそれに応えるには勝利以外ない。」みたいな内容だったと記憶しています。

これ自体は純度100%だったんだけど、それを見事に体現してくれたことは本当に嬉しかったし、やっぱり感謝。



ある選手に試合前、ゲームの交代プランについて話をした。

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・後半早い段階でピッチに送り出す可能性があるからゲームのリズム、役割をしっかり認識しておくこと。

リードした展開で後半を迎えるにあたり、守備に回らない意思表示も含め
・後半開始10分か15分で出す。ただ、プレーの良し悪しに関わらず、FWの選手を出すプランの場合、最終盤で交代の可能性がある

サッカーにおいて、怪我などの理由ではなく「途中出場、途中交代」は屈辱以外の何物でもない。
プランの中でとはいえ、理解はできても納得はできないもんだ。
俺ならふてくされるか「じゃあ出ねーよ」となるw

しかし、途中出場してからその該当の選手の動きは素晴らしかった。
本来得意とはいえないプレーも全力で行い、攻守に動き回り、体を張りつづけた。
プレーにおいて交代する理由はどこにもなかった。

しかし、最終盤で俺は当初のプランを完遂した。
つまり途中出場、途中交代を選択した。

正直色々あると思うが「あぁ・・・責任を負うということはこういうことなんだな。」と割り切った。チーム最年少の選手にそのような思いをさせてしまったことへの後ろめたさも正直あった。

しかし、ベンチに戻ったその選手は詳しさを押し殺し、すぐに気持ちを切り替えてくれた。試合後、個別にやり取りをしたがこういう選手がいる限り、このチームはさらに強くなると思った。

前日一緒にサッカーをして、飲みに行ったメンバーが試合を見に来てくれ、
その後祝勝会で死ぬほど笑わせてもらった。
このチームはさらに大きくなるなと思った。

ドヤ顔で試合のことを語りまくるかなと思ったが、「全力で何かに取り組み、何かを為した時、人は感謝するんだな。」というのが落ち着いて思い出した時の感想だ。

どんなカテゴリーでも優勝というのは嬉しいし、懸けた熱量とそれは比例する。

しかし、まだまだ3部でのカテゴリーの話であることも忘れてはいけない。
(J1、J2、J3JFL地域リーグ1部(関東1部)、地域リーグ2部(関東2部)、都道府県リーグ1部(東京1部)、2部(来季ここ))来シーズンはJ8というカテゴリーでの戦いが待っている。
そして、12月からは東京社会人チームNo.1を決める大会が始まる。天皇杯へと続くとても大きなチャレンジだ。

この素晴らしいチームに何かを返せる間は、なんらかの立場で携わって行くことになるだろう。

高校から始めたサッカーもいよいよ来シーズンで20年になる。

すーちゃんサッカー歴20周年アニバーサリーイヤー。

みなさん支えてください。