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東日本女子駅伝で気になったこと

毎年恒例の女子駅伝、東日本女子駅伝が東京の優勝で幕を閉じた。

 

馴染みの選手も多数出場することから今年は優勝の瞬間だけ見届けてから、自転車のイベントへと向かった。


中学生から実業団、プロランナーまでが地元のタスキを繋ぐこの大会は、これまでも多くの名選手を輩出して来た。

が、大会に関することはあまり書くつもりない。

気になったのは高校生年代の子たちがあまりに細すぎることだ。

高校生年代で長距離を走る上で、「体重」は避けて通れない問題であることは確かだ。

近年女性アスリートが声高に叫んでいる「女性アスリートの身体問題」の根本的な部分を見た気がした。

女性特有の身体の変化について私が詳しく語ることは控えるが、過度な体重管理は今だに強豪校でよくある話で耳に入る。

 

ちなみにマラソンの矜持人生は長い。
今回圧巻の走りで東京を優勝に導いた新谷選手も4年ぶりの復帰だ。

確かに強豪高校で必死に頑張れば強豪大学、有名実業団へとルートは開きやすいのは事実だが、長い目で見たときにそういったいわゆるエリートコースで順調に成長を続けた選手は非常に少ない。

もっと、アスリートとしてあるべき姿、女性として人間として健康で健全な状態でトレーニングと向き合う必要があると思える。

高校以来月経が来ないまま体脂肪率が1桁をキープしているなんて選手を大勢知っているが、皆、本気でそれがいいとは思ってない。

ちなみにそんな状態だと、もちろん体への悪影響は尋常ではなく、例を挙げると、骨密度が低下し、簡単に疲労骨折するようになってしまう。


焦る気持ちはわからなくもないし、男性の私が触れていい話題でもないかもしれないが、高校生年代で実業団選手レベルにガリガリの体型をキープしている(させられている)選手があまりに目についてしまった。

高校の指導者も目先の成績にとらわれることなく、将来伸びていく選手の土台作りをもっとサポートさせてあげてもらいたい。

インターハイ優勝でいい思い出は作れてもそのために健康な体を失っては、将来陸上で飯は食えないかもしれない。

高校時代、大学時代に目立った成績を残せていなくても花開いた選手はたくさんいる。
選手もどうか長い目で自分の競技人生を見つめてもらいたい。
しかし、中高生にそれを望むのは酷だ。大人が自分の名声のために学生を被害者にしてはいけない。