協会とナショナルチーム
多くの選手に勤務先の取り扱い商品をご愛用いただいているバレーボール。
石川祐希選手や、西田有志選手など若手の活躍も注目を集めていますが、ちょっと心配な点があるんです。
バレーボールはVリーグがトップカテゴリーとして存在しているが、実質ほぼ実業団のトップリーグとして存在しており、完全なプロリーグにはなっていない。
それ自体はまだいいのだが、問題は、日本バレーボール協会(JVA)と、Vリーグを運営するVリーグ機構が全く別物である点だ。
つまり、JVAがVリーグを運営しているわけではないということになる。
企業主体のリーグと機構、協会が主導する日本代表と、運営団体が異なるのだ。
そして、この2団体は決して友好的な協力関係を築いているとは言えない現状があるのだ。
ナショナルチームの活動(JVA管轄)があるにも関わらず、Vリーグのファン感謝イベントの日程が重複することなどが平気で起きている。
チームの主力選手は人気実力ともに兼ね備えているが、そういう選手はもちろん日本代表にも召集される。
ファン感イベントの主催側からすれば人気選手がいないのは困るが、日程のすり合わせなどができていないため、代表招集により不在なんてことがざらにあるらしい。
Vリーグと日本代表が友好的な協力関係を築けていないのだ。
企業主体のスポーツはここに難しさがある。
実際、プロ野球(NPB)と、日本野球協会も別団体なので、ややこしやなのだが、、、
バレーボールはまだまだ、代表とリーグ双方の盛り上がりによる相乗効果が必須なフェーズにも関わらず、(野球はぶっちゃけ代表戦がなくても、代表の強化をしなくてもリーグで十分成立しているからね)協力体制が築けていないのだ。
ちなみに卓球は今年度よりプロリーグの運営を開始する(Tリーグ)。多くの人気選手が新リーグに所属する一方、これまでの日本卓球リーグ実業団連盟も実業団リーグとして存続するのだ。
そして、日本卓球協会とTリーグは異なる運営組織になるのだ。
バレーボールと一緒で、ナショナルチームを運営する組織と、国内最高カテゴリーの運営組織が異なるということだ。
バレーボール協会も、卓球協会もなぜトップカテゴリーに属するリーグの運営ができないのか疑問は尽きない。
サッカーでいうと、「サッカー協会とJリーグは別物で、決して友好的な協力体制が築けているわけじゃないぜ」ってことですからね。
意味わからないっす。
これまでの実業団主導のトップカテゴリーのリーグ戦と、プロリーグ化への取り組みによる軋轢による2リーグ(組織)の存在。それをまとめられない協会・・。
これつい2年前までバスケでも起きてましたね。
とてもわかりやすい記事があるので詳細はこちらをご覧ください。
つまり、卓球も、バレーボールも何してんだよ協会は!!!ってことです。
こんなことしてたら、強化のチャンスも台無しです。
あと2年で黙っててもやってくる世界的スポーツイベントがあるのに、その盛り上がりを活用できないまま終わってしまいます。
スポーツ界が発展していくには、いつまでも権利にしがみついてるおじいさんしかいない各競技の協会では話になりません。
バレーボールと卓球も、実業団とプロ双方のリーグが存在し、ナショナルチームとの協力体制が築けないままだと、バスケのように資格停止処分が科されてしまう可能性もあります。
そんなことしたってアスリートもファンも報われません。
変革、改革のタイミングはもう訪れています。