THE BLOG

スポーツとか色々書きます

そのデータ必要?

前回の続きにもなるのですが、この仕事をしていると、「体に効くってのが一目でわかるデータありませんか?」っていわれます。

結論から言いますと、薬事法の観点から効果を謳うことはできません。

言い訳ではないですが、人参を買うときに「βカロチンに抗がん作用があります!
以下成人男性で月に10本人参を食べた人とそうでない人の癌発生率のデータです!」
があるから人参買いますか?

もっと言うと、、、、
「このシューズで、陸上経験者100人に10km走ってもらったデータで、平均1分タイムが更新されました!」

「衝撃吸収が何%上がったので、陸上選手50人にテストした結果、故障発生率が○%下がりました!」
「このグローブを使った高校球児のエラー率が3割減りました!」

という、有名メーカーの謳い文句を見たことがありません。
※あったら教えてください。


ちなみに「そのアイテムがないと競技ができないものを作っているメーカー」を一次メーカー(サッカーならボール、スパイク、ウェアetc...野球ならボール、バット、グローブetc...)、なくてもいいけど的なもの(機能性ソックスや、圧着系インナー、スポーツネックレスなど)を二次メーカーなんて呼んでますが、一次メーカーの商品はあまりデータとか気にして買う人がいなくて、二次メーカーになると途端にその辺りを機にする人や店舗関係者が増えます。

気にするのはわかります。なくてもいいものなら、安心できるものを購入したいですよね。
けど、その辺の効果の表現って一次、二次問わずできないんですよね。
サプリメント系やショット系って「体に効く」ことが絶対条件であるにもかかわらず、そう言う表現は出せません。実際に試すか、何かしらの体感レビューを元に予想するしかないんですね(※なくてもいいものなので2次メーカー、二次商品などと呼ばれます)。

例外として医薬品は出せます。「風邪に効く!」「肩こりに効く」言ってますもんね。

でもあれって、「効く」と表現していいって認めてるだけで、「効く」ことを実証しているわけではないんです。「効く」と表現しても差し支えない成分・製法ですね。と言うことです。逆に言うと、医薬品でないものが「効かない」わけではないんです。

とくに弊社商品は一部ではオカルト扱いする層もいるのでその辺めっちゃデリケートです。

自信持って言えるのは「お金を払ってアスリートが使っているわけではない。」

「アスリートが自ら選び、使い続けている」と言う部分と、「製品のロジック」です。

まぁ使っているものも効果が期待されるものなのですが。

 

出せる限りの情報を出して、あとは購入者に決めてもらう。だけなんです。

でもある意味それでいいと思ってます。
デリケートであることもそうですが、相場より高いものを購入するときにその商品側の人間がいくらまくし立てても本当の意味で自らの選択にはならないですもんね。

1,000円のラーメンでもいいやと思っている人に、「うちの5,000円のラーメンはこうでこうでこうでこうだからそっちのより美味しいし、満足できますよー!」って無理やり食べさせて、実際に美味しかったとしても、「そりゃそうよ。」ってなっちゃいません?わかりづらいか・・。俺はなります。

 

最大限で最新の情報を届けたいそう、知りたがっている層に対して常に発信し続け、そのクオリティを常に高める。

そうして、選択権を与えて、最後の背中を押すポイントは実際に体感できる場所だったり、使用アスリートが醸し出す安心感も大きい。そんなスタイルで少しずつ広めています。

 

そこにデータはそこまで重要な存在ではないと思っています。

もちろん、最大限出せる情報として常に出せるデータはブラッシュアップしますけど、何を出してもツッコミどころってのは出てきてしまうのでコスパあまり良くないんですよ。

それにデータがデータがというのは販売店や問屋さんばかりで、意外とエンドユーザーはそこまで言わなかったりしてますw