世界チャンピオンの窮状
先日興味深い番組があったので、それを視聴した感想を少し。
2017年1月28日放送|[キャッチアップ]あるある議事堂|テレ朝動画
深夜番組ながら、今田耕司さんと大久保佳代子さんという豪華なMCでテーマに沿ったあるあるを話していくというまぁ比較的よくあるタイプの番組ですね。
そして、今回の議題?はというと・・・
「世界チャンピオンなのにマイナー競技なので全然有名じゃない選手」!!
ゴールデンタイムの番組でも時々扱われる内容ですね!!
大体がレスリングや、アーチェリーなどのメダリストは意外と収入が少なく、その対比として、プロ野球選手や元有名Jリーガーなどの驚きの収入を・・・といった内容。
しかし、今回はオリンピック競技でもない「ジェットスキー:小原聡将選手」、「一輪車:佐藤彩香選手」、「ウィングスーツ:伊藤慎一選手」といった世界チャンピオンが出演。
と、まず紹介されたウィングスーツ世界チャンピオンの伊藤選手の紹介動画を見た今田耕司さんの一言が・・・
正直なところだったのでしょう。空撮はまわりの風景が変わることが少なく臨場感やスピード感を感じにくいんですね。
そこで、エクストリーム系の映像でよくある崖から飛び降りて、崖と崖の間を飛ぶ映像を紹介し、今田耕司さんも大久保さんも興奮したところ、伊藤選手が一言・・
気持ちはわかるんですが・・・結局見た人がどう思うかなので、伝え方だとは思うんですよね。
何より問題だと思ったのが、選手達の窮状を知った司会の今田耕司さんが「スポンサーとかつかないの」と質問した際に答えたこの一言・・・
「付く訳ない」わけないだろう。と。
競技の普及にあまり興味ないのかなとも思えますけど、スポンサーがつかない理由が「広告スペースの少なさ」
「地上から見えるわけではないから」
だそうです。
この時代にそれ以外の広告スペースなんていくらでもあると思います。
興味を引くような動画をより多くの人に広げれば、それ自体が優秀なコンテンツとなるわけです。しかし、用意した(された?)動画は今田耕司さんの一言に表現されているように一般的な興味を引くものではなかったと。
世界チャンピオンの飛行(というのかな・・)がスリリングなものであったり、解説動画などがあればまだましなのかなとも思います。
もとより、非日常的な世界観を世界チャンピオンとして表現できるなんて人は世界に1人しかいないのですから・・。
対して、一輪車の佐藤彩香選手が番組の終盤に自身の技術を披露した際・・・
大久保佳代子さんの一言は・・・
大久保さん自身はあまり興味を持ってはいないようですが・・・やはり一般的に馴染みの無い競技としての一輪車も世界チャンピオンの美技ともなると、やはり目を引きます。
ジェットスキーはUAEやタイなどの王族の間では大変人気なスポーツでそのようなエリアでは小原選手は絶大な人気を誇っているとのこと。
東京新聞:ジェットスポーツ・小原聡将 世界V3度、水を斬るサムライ:知られざる世界ランカー:特集・連載(TOKYO Web)
ちょうど一年前のニュースですが、こと、日本においてはまだまだ注目も集まらずアスリート生活は難しいようですが、物品提供がメインとは言え、30社ほどのスポンサーを集めているとのこと。
マイナー競技と言われる競技のアスリートこそ、もっともっとコンテンツ力を高め、自身の広告価値を高めていく必要があると思います。
まだまだそのあたりのリテラシーは低すぎると感じました。
このご時世、誰もがクリエイターとして、動画をインターネット上にアップできる時代です。
魅力ある動画を作るうえで、「馴染みの薄い競技の世界チャンピオン」ってものすごい引きが強いですよ。世界に1人しかその動画は作れないんですから・・。
それを定期的にSNSで拡散していけば。。。
何万人に見てもらえる媒体なんだから、既存のスポンサーへの恩返しにもなるし、スポンサー集めの営業ツールにもなると思うのですが・・・。
小原選手の場合、Facebookの友達が約1,000人、Twitterのフォロワーが360人。
佐藤選手の場合、Twitterのフォロワーが約18,000人!そして芸能活動も行っており、すでに様々な番組に出演しています!まぁ、芸能事務所に入っているので、その辺のバランスは難しそうですが、イチアスリートとしてはとんでもない魅力を持っていることは確かです。
タレント活動されているだけあってビジュアルも抜群!
まだまだアスリートがやれることはあると思いましたし、
そんなアスリートの支えになれたらと思います!!