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アスリートとラーメンと俺

アスリートサポートとラーメンに懸けるスポーツコンディショニングメーカー営業職のブログ

強化費に頼るアスリート達・・・。協会も頑張ろうよ!!

こんにちは。

先日ある競技団体の理事と選手とガッツリ話し込んだのでそこでテーマになった内容を書き記したいと思います。

皆さんは「強化費」って知っていますか?
簡単に言うと、アスリートが強化のために国や競技団体から支給されるお金です。
文字通りってやつですね。

 

この強化費、日本はスポーツ先進国と呼ばれる国の中では少ない方なんです。

なので、アスリートのみんなが「金ない、金ない」と呪文のようにつぶやくのも仕方のない面もあるんです。

※それでもどうにかできる時代ではあるのですが。

 

強化費っていうのはアスリートへのお小遣いじゃなくて、例えば大会や合宿に行くためだったりとか、トレーニング施設の利用代だったりとか、そういうモノに使われるお金ですね。

だけど、オリンピック競技の強化指定選手レベルでも大会や遠征などにかかる経費、全額支給されることはなく、結構身銭を切ったりしているのが現状です。


例えば往復の交通費と宿泊費の3割は自己負担だよ。とかね。

それでも競技によってはワールドカップなどの国際大会での成績がポイントとなり、国別の出場枠が決まり、その中でポイント順に出場選手が決まるわけだから、そりゃ身銭切ってでも参加します。

んじゃその強化費。
日本はどれくらいなの?っていうと、、、

北京五輪時で日本の選手強化費は25億円!!
ていうと正直どうなのかわからないと思うのですが、この時、強化費を一番かけたドイツは何と約270億円!!日本の10倍以上!!

次いでアメリカが170億、開催国の中国と次回開催国の英国が120億と続きます。

隣国韓国も100億円以上の強化費を投じています。

強化費では圧倒的な差をつけられています。

 

では、コスパの面でいうとわかりやすいのがメダルランキング。

北京五輪時は自国開催の中国でが金メダル51個を含む計100個のメダルを獲得し1位。

次いでアメリカ、ロシア、英国と続いた。

ドイツは決してコスパが高いとは言えない中、5位に甘んじ、強化費に100億円以上を投じた韓国は7位、日本は僅差で8位となったが、強化費から見た結果で言うと健闘したと言える野ではないでしょうか。

 

つまり、少ない強化費の中、アスリートの頑張りで日本中に感動を届けてくれたんですね。

今後東京五輪に向けて強化費は年間100億円になると言われていますが、直接五輪に出場する選手に使われるだけではなく、普及のための投資や、育成などにももちろん使われるのだが、選手の負担は少し緩和されていくのかなと考えられます。。

 

しかし、何度も言っているように、選手自身ももっと自立した環境を自ら作る努力はすべからず必要であると考えます。

日本代表としての強化にまつわる遠征や合宿などに身銭を切ることは恵まれていないと言えるが、だからと言っていつまでもスポンサーや協会に頼るのではなく・・・と、もうここまでにしておきますが、ただ、ロンドン五輪でもリオ五輪でも他国に比べて少ない強化費の中で健闘した選手たちには賛辞は惜しみませんよ!

 

さらに、各協会の取り組みにも問題があります。
アスリートが自立する必要があるように、各協会も自立した経営土台を持つべきなんです。

2011年と少々古いデータだが、

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 これ、各競技団体の年間収入予算国内ベスト10です。

 1位のサッカーは別として、、、オリンピックでメダルバンバンとっているレスリングや体操がベスト10外れるとか、、、協会としての事業収入が少なすぎていると思いませんか?

この表の収入の平均値は競技者からの収入(選手登録費や大会参加費など)が約35%、事業収入が約40%、補助金助成金などが20%となっています。

バスケも5年前は協会として10億円の予算で活動していたんですね。驚きです。

ちなみにその年の各協会等の登録選手数は以下の通りです。

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陸上やバスケなんかはただでさえ登録している人がこれだけいるのに、事業として全く収入を生み出せていないと言えますね。

※営利目的の団体ではないので必ずしも収入を生み出さなくてはならないわけではないのですが・・・。

 

ちなみにこのランキングに入っていないオリンピックで多くの選手が活躍している競技も比較しましょう。

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 これ恐ろしいことですよ。
国からの補助金や、選手登録費以外でほとんどの競技は自ら収入を増やせていないという事になります。

もっともっと自らが収入を増やすべく努力をするべきなんです。

 

もちろん、レギュレーションが全く違う競技を一律に判断することは難しいですが、80万人の選手登録がなされているサッカーと、60万人の選手登録がなされているバスケの収入予算の差はいかがなものでしょうか。
今年からBリーグが開幕したので今後の展開が非常に楽しみです。

卓球も30万人の登録者数➡愛好者がいながら、収入予算で8億円も届かないんです。

まぁそれでもオリンピックで結果を出しているのだから、すごいと言えばすごいんですが、一般的な人気を高めるためには、協会が主導となって、もっとイベントや主催大会の動員を高めて収益を上げるべきなんです。

しかし、残念ながら、協会の理事や役員はその競技のOBばかりで、収入を高めるべくノウハウがほとんどなく、スポンサーの言いなりにならざるを得ないんですね・・。
前例がないことはできないのではなく、前例を大事ににしていた超体育会系の上下関係が強烈にはびこっているんです。

外部からアドバイザーを招聘したりするなどして、各競技団体自体が、経営土台を持ち、助成金補助金などをもっと普及活動や育成、選手強化に使えるようにするべきなんです。

 

まぁ、そこには実業団なんかの所属先からの協力も必要なわけですが、日本代表で活動する日を1~2日増やして、ファン感謝イベントを行い、集客し、スポンサーフィーを獲得したり、公式グッズを販売するなど、やれることはたくさんあります。

そのためには選手だけではなく、各競技団体等もコンテンツ力を高めていく必要があるわけですが・・・。

選手、協会、所属チーム、スポンサー、皆が一丸となってその競技のコンテンツ力を高めるんだ!というアクションを起こす時代なんですね。
そのためには選手が先頭に立たなければいけない時もあるかもしれません。

少なくとも言えるのは今後そのようなアクションを起こさずして競技の繁栄はないということです。

娯楽が多様化してきた今、東京五輪まではスポーツも盛り上がるでしょう。
しかしその先を見据えた活動を起こさない限り、スポーツが他の娯楽に取り残されて行ってしまう。そんな気がします。