100km歩くのにしたほうがいいこと、持ってたほうがいいもの。
無謀とも言えるノー準備、ノー対策での100kmを終えて、
したほうがいいこと持ってたほうがいいものを、たった1回の挑戦でしたり顔で綴りたいと思います。
【スタート前】
・睡眠
これは死ぬほど大事。しっかりした睡眠をとるだけで、パフォーマンスはちゃうよね。
ちなみに僕は3時間睡眠で、眠気は大丈夫だったけど、参加者みんな終盤ほんと眠そうみたい。寝よう。まじで。
【持ち物】
・ランニングバッグ
どこでも売ってますね
こういうやつです。
100km歩くとなると後述しますが着替えも必要なので最低10ℓは必要なのかな。
ポーチタイプではまず無理だと思います。
・エナジーショット
これは翼を授けたりするタイプのいわゆるエナジードリンクじゃなくて、
MEDALIST(メダリスト) マラソンセット エネルギージェル5個アミノダイレクト5個クエン酸チャージ1個
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- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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こういうタイプのやつです。
僕はどうせなら脂肪をバカみたいに燃やしたいなと思っていたので
これを3本持って行きました。スタート時とあとは8時間ごとに。
おかげなのかわかりませんが、ゴール後8時間後、大量のおしっこのあと体重計に乗ったらスタート前から6kg体重減ってました。最高。
・着替え
僕が甘く見ていたランキングベスト3にも選ばれていた着替え。
これ超重要でした。
ロングスパッツと、長袖のアンダーウェアを着ていたのですが、これはマジで着替えがあったほうがいい。最低でも上は特に。
あとはソックスの替えと、シャツの替えですね。薄手のものが最適です。
ナイキ(NIKE) メンズ ドライフィット レジェンド 長袖 Tシャツ 718838 1607 紳士 男性 100(ホワイト) S
- 出版社/メーカー: ナイキ
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[アディダス] ランニング オウン ザ ラン 長袖TシャツM(FRP81) メンズ グレーシックスS19 (DZ2125) 日本 J/XS (日本サイズXS相当)
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季節にはよるけど、薄手の長袖シャツに一般的なメーカーのアンダーウェアがあれば基本問題ないっす。
ランパンもロングスパッツも。
・スマホ用バッテリー
これはもう泣く子も黙るAnker最高。Ankerの20000mAhの容量がで道中の大半をDQウォークをウォークモードにしてても24時間持ちました。余裕で。
重さも普段から使ってるからか気になりませんでした。
・ライト
これは見てていいなと思ったのが首から下げるタイプ。ヘッドライトより便利そう。
パナソニック LEDネックライト ブラック BF-AF10P-K
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2011/07/20
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夜間歩行や走行のイベントにおいて、必須携行品にラインナップされるっぽいですね。
次回何らかのチャレンジをすることになった時はネックライトを用意すると思います。
・トレッキングポール
これも持ってる人が多かったし、良さそうだなって思ってました。
けど、かつかつうるさいし、「歩く動作」において道具を使うのは自分的にはなしなので、試したい気持ちはあるけど、使うかどうかで言うと・・・って感じ。でも使ってる人は全然いいと思うしあったほうが良さげ。フォームも安定するし、手を振るから全身を効率よく使えるだろうし。
トレッキングポール 2本セット 折りたたみ式 Bestamber 伸縮式 軽量アルミ製 コンパクト 登山ストック アウトドア ハイキング ウォーキング
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MIZUNO(ミズノ) 折りたたみ式 ウォーキングポール ノルディックウォーキング (2本1組) C3JTP830 レッド
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持ち物ではこんなとこかなぁと。よほどの開催場所じゃない限り、コンビニとかエイドステーションとかで補給できるから水分も持ちすぎなくても途中でしっかり補給すればいいと思うし。そうでなければ水分はまじ重要。
経口補水液は500ml1本は持ってた方が良いかな。
夏場あれだけ売ってたのに11月でもうコンビニから姿を消していたので。
歩いてるだけで気付きにくいかもだけど、思った以上に水分出てます。汗かいてます。水分が必要です。私はガチで脱水症状になりかけた(ほぼなってた)ので、小まめに「しっかり」水分補給しましょう!
【した方が良いこと】
・豆対策
これは中盤から終盤にかけて本当に苦しみ、最終盤ではついに爆発してしまったので、絶対に必須対策です。
対策として効果的っぽいのは事後サーチによると5本指ソックス&テーピング。
豆はとにかく蒸対策が重要っぽいです。このRLソックス社のメリノウールタイプなどが良いのではないかと思います!
テーピングで指を保護してからこれらを履けばきっとあの苦しみは起きなかったでしょう・・
足は最も重要なポイントになるので、そこにはきちんと注力しないと大変な後悔を生みますw
・また擦れ対策
これも経験してわかったことなのですが、とにかくまた擦れというか「肛門」
周辺が痛く成りました。
原因は尻毛や内腿というか肉が擦れることによると思っています。調べてみるとこれ結構多くの方が悩んでいましたw
で、やはり想像通り、対策の王者はワセリン。
王者ですね。乳首が擦れるいわゆる「ちく痛」対策にもニップレスと並び用いられているようです。
履くパンツにも対策を講じたいですよね。
必須の条件は「立体構造であること」「速乾素材」であることですね。これも群れとかは非常に不快でマイナス要因しか生まないので、不安材料は取り除いてあげましょう。
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普段のスポーツシーンでも充分履けるので、ぜひ2個ほど持って普段からスポーツする言い訳を作っておきましょう。
以上です。
こんなにかかるならハードル高いしやらないぜ。って成りますよね。でも100kmってそれくらいハードル高いっすまじで。
体育会系の財産だけで気力と体力だけでどうにかなるもんじゃないし、結局ゴール後に家族に多大なる迷惑をかけたし、2日経っても仕事に支障をきたしそうなレベルで色々残ってます。
正直ゴール後はあまりの苦しさに、達成感もなかったけれども、24時間で100kmを歩いたということの実感は徐々に湧き上がり、もっと対策や準備をしておけばよかったと大きな後悔があります。
きっと近いうちにできうる準備と対策を講じてまたリベンジするでしょう。
そしてそこからの反省を糧にしてさらなるチャレンジに向かうのでしょう。
100kmという高い壁にチャレンジすることで得たものはまだわかりませんが、少なくともプラスになることは多そうです。
定期的に継続的にチャレンジするものがあるってのも悪くないです。
関連ブログ
なぜ24時間100kmウォークに挑戦したか、何を得たか。
11月2日朝から24時間をかけて挑戦するという「東京エクストリームウォーク」。
なぜこのイベントに参加しようと思ったか、そして、そこから得たものを備忘録として綴ります。。
●きっかけ
なんてことはないです。主催や共産の関係者の方々に誘われたから軽いノリでまぁ出てみるかってなもんです。
※ちなみに私以外の皆様は後方のブロックからのスタートとなり、開始5時間で相当差をつけていたため、100kmの道中ずっと一人でしたw
ちなみに小学生の時ボーイスカウトでオーバーナイトハイクというものがあり徹夜で42・195kmを歩くというイベントなのですが、ゴール当日に行われる板橋区民祭りに友達と参加したかった僕はスタートからトップを独走し、ゴール地点で待ち受けるはずの大人の準備もままならない朝5時に8時間ちょっとという驚異的な記録(だったらしい)でゴール、即帰宅(ゴール地点から自宅が近いこともあってねw)し、区民祭を元気一杯楽しんだ経験から、まぁ100kmって言っても時速5kmで20時間でしょ?余裕やんwと謎の自信から参加の意思を固めてしまいました。
●深い理由となるきっかけ
35歳元体育会系、一応2児の父親として生きてはいるものの、何か大きなというか、一見きつそうなものに体力的な部分ではなく、精神的な部分でチャレンジすることってもうなくなってしまっていたんですね。
体力的なチャレンジやトレーニングって体育会系出身ならまぁやろうと思えばやれるんですが、メンタル的な部分となると案外できないもんです。
なので、「24時間、100km?いっちょやってみっか」ってなかなかならない響きのものに挑戦することで何か新しい刺激があるかなってちょっと思ったりもしました。
あとは最近危篤状態に陥った叔母の存在。
母親の姉である叔母は幼少期に祖父から腎臓移植の手術を受け、小さい頃から透析生活となり、子供が産めない体ということもあり結婚をせずに生きてきました。
そんなこともあってか通っていたスイミングスクールや高校の近くで祖父母と同居していた叔母は俺のことを本当に可愛がってくれていました。
今年70になる割にはやはり長年の透析で体力も衰えてはいるのですが、今から約50年も前にフランスに1年半留学するなどバイタリティの塊みたいな人でした。
フランス語、英語はネイティブレベルで操り、手話も日本語英語ともに講師の資格を持つ才女。てか50年前にフランスに留学ってなんだよ。50年前ってまだ戦後やん。
そんな叔母がいよいよここ2週間ほど意識が混濁状態になりいわゆる危篤状態になり、いつどうなってもおかしくない状況となってしまいました。
四国で有名なお遍路さんの如く、なんか願掛けながら肉体的にも精神的にもきついチャレンジをすればもう意識もない祖母に何か届くんじゃないかな?なんて思っていました。
実際に聴覚って一番最後まで神経があるみたいで、他がダメでも俺が24時間で100km歩いてる。歩いた。と誰かの耳から入り、俺が直接報告できれば叔母の首にぶっ刺さってるぶっとい点滴から送られる養分よりも少しはマシなんじゃないかな。なんて思ったりもしました。
10年前まだ元気とは言えないけど死んだじいちゃんも含めて親族でなんかのお祝いの会食。俺も痩せてる。これは確実に銀座で働いてた頃で朝まで仕事してから行ってますね。
まぁこじつけのように誰かのためになりそう且つ、この歳で未体験のものにチャレンジするチャンスもありってことで行ってみました。
●何を得たか
・100km歩くのはとんでもなくきついことだってことを知った
・100km歩くには準備や対策が大事
・6km痩せました
SNSでは運営に不満ある人たちもいたみたいだけど、本当に運営の方やボランティアの方々ありがとうございました。参加費15,000円はやっぱたけーよって思うけどそんなの気にならないくらい現場ではありがたいことばかりでした。
また出ようとはすぐに思えないけど、きっと何らかの100kmイベントにまた挑むでしょう。
そしてマラソンにもチャレンジするでしょう。きっと。
チャレンジっていいです。参加費がどうとかの問題じゃないっす。
関連ブログ
東京エクストリームウォーク 【行程録】
11月2日の朝9時からスタートし、(一応)24時間で100kmを歩くエクストリームウォークなるものに参加することになった。
参加するきっかけに関する詳細や機微などはまた別に綴ることにして、
※残しました
シンプルに行程に関する備忘録を残そうかなと。
また、準備や対策に関する反省なども別に綴ろうかと。
※残しました
⦅前日⦆
いつも通りに仕事を終え、ジムに寄り、軽く汗を流し(軽い疲労度がないと寝つきが悪そうなので)21時半にはベッドイン。しかし24時まで寝れず。
⦅当日スタートまで⦆
なぜか3時前に目が覚めてしまい、youtubeで「安眠・快眠」系の動画を見るはずが、見逃していた「NBA大好き芸人」を見てしまい、そこから「いろはに千鳥」に移行してしまい、起床予定時刻を迎える。
定刻通りに出発し、スタート地点小田原へ。
⦅スタート⦆
2000人の参加者というエクストリームウォーク。私はA/B/C/Dブロックで別れるウェーブスタートのAブロックということで(事前アンケートによるものなのかはわからないが、他ブロックに比べ、慣れた感じの方が多いように感じた)受付。
必須携行品のチェックをクリアしスタートを待つことに。
※必須携行品は本イベントにおいては下記の通り
・携帯/サブバッテリー
・ヘッドライト
・コップ(エイドステーションやチェックポイントでの給水サービスに用いる)
本イベント最大の目的であるドラクエウォークのお土産「小田原のかまぼこ」をゲットする手はずを整え、スタート地点へ。
なお受付の際に、ゼッケンの他にタオル、アミノバイタルプロ(粉末)×2、アミノバイタルプパーフェクトエネルギー×1、経口補水液ゼリー×1をいただく。
なお、自身で用意していたのは
・VAAM(500ml)2本
・VESPA PRO(700円のやつ)3本
・おにぎり4個(嫁作、スタート前に2個食べた)
来ていた服装は
・靴:BROOKS LAVITATE(ジョギング用シューズ)
・インソール:エアルファースト BLITZ
・ソックス STANCE
・ナイキロングスパッツ
・ZOOT ランニングパンツ
・アンダーアーマー 長袖アンダーウェア
・CITY白ユニ半袖
・スポーツパーカー
スタート地点に向かう直前で、アミノバイタルパーフェクトエネルギーとVESPAプロを1個ずつぶち込み準備万端
ランニングバッグには前述のスマホのサブバッテリー、VAAM2本、タオル、おにぎり、アミノバイタル粉末2本、VESPA2本が入ってるだけという今思えば超軽装だ。
詳しくは別途綴る。
スタートする。
小田原城を後にし、まずは第1エイドステーションの平塚へ。
なお、行程は下記の通り。
地図上ではこんな感じだ。
もちろん最短ルートではなく、小田原から平塚経由で、海岸線へ。茅ヶ崎を通り江ノ島まで海岸線を歩き、江ノ島から藤沢、戸塚を経由し、横浜市内へ。横浜の中心地をぐるっと回り、第一京浜をひたすら東京へ。といった感じ。
スタートから5kmほどは様子見でAブロック一番最後尾のグループと同じペースで進む。スタートからしばらくは歩道も狭く、無理に抜こうとする人たちを横目に時速4.5kmほどですすむ。
途中から時速5kmのペースに上げ、抜かれることはほぼなく、快調に進む。
第1エイドステーション(AS)となる平塚競輪場には4時間20分で到着。
疲労感はまだなく、みかんとかまぼこを口にするだけでほぼノンストップ。
スタートから5時間を歩いた辺りで、海岸線に出る。
天気も良く非常に心地よい。
サザンを聴きがなら快調に江ノ島へ。
第1チェックポイント(CP)である湘南海岸公園(36km)へ。
7時間ちょっとで到着。
ちょっと足が重くなってきたが、CPごとに設置されているという鍼灸サービスを受け、だいぶ楽になる。
ここからいかに時速5kmを維持し続けられるか・・といったところ。天気も良く、着ていた服はあせびちょだが着替えはない。
みなさんチェックポイントで着替えたりしていて少し羨ましい。
第1CPをスタートし、快調に進むも、徐々に足が重くなり、視界がぼやける。
圧倒的なエネルギー不足を感じ、藤沢駅近くの薬局でセルフエイドを取る。
甘いもの苦手な私も観念して最強の補給食と言われる羊羹を生まれて初めて食す。
プルプルしていて甘い、あんこの食感も慣れず甘い、冷たくないのでしっかりしたと喉に残る甘さ。
しかし、食べた後、脳を中心に糖分が行き渡るのを感じる。
足が重いのは変わらずだが、視界と思考がクリアになり、体幹で股関節を回しながら時速5kmをなんとか維持する。
47km地点、戸塚のAS到着。すでに陽は沈み、すぐに出発。
55km地点、第2CP。時間的には夜8時。スタートから11時間。全身が重くギチギチになっているので鍼治療を受けるも正直体感はない。しかし鍼灸師さんの優しさが嬉しい。汗ビチョのため冷え切った体に温かい飲み物が沁みる。ここから苦難の道のりが始まる。
この辺りになってくると懸命のSNSアピールからメッセやLINEで応援を頂けるようになる。これがマジですごいエネルギーになる。
しかし、体幹で股関節を回したツケがきて、腹筋と背筋を同時に攣りながら歩くことになり、ペースはガタ落ちする。
肩甲骨で股関節を回すようにシフトチェンジするもうまくいかず、2回目のセルフエイド@まいばすけっと
とにかく体にエネルギーを入れられそうなものと1ℓの水。
水以外は即飲みきり、水はちびちび飲みながら次のエイドステーションまで残り約15kmを時速4kmで進む。
横浜の中心街に向かい変わらず時速4kmでヨチヨチ進む。
71km地点となる第3ASとなるポートサイド公園には近所に住むCITYの後輩がきてくれていた。
あせびちょになったCITYシャツから後輩のCITYシャツに着替え、ありがたい励ましをいただき、出発。マジで嬉しかった。
このASで12時を過ぎたため、終電はなくなり、本当に歩いて帰るしか無くなる。
後輩のおかげもあり、ここから次のASまで10km、ペースを落とすことなく少し快方に向かう。
2時、81km地点最後のASに到着。暖かいカフェオレをいただきすぐに出発。アドレナリンのせいか眠気はない。全身はきつい。
間も無く東京へ。なんだかずいぶん久しぶりのような気がする。
当初の目標22時間切りが見えてくる。
4時過ぎ、最後のCPとなる鈴ヶ森に到着。奇しくも最近になって平日夜サッカーをさせていただいている鈴ヶ森中学のすぐ近く。
あと11km、時速4kmをキープしてゴールしようと決める。
コンビニでちょこちょこ水とアクエリを買いながら進む。
5時。父親からゴール地点まで迎えにくるとの連絡がくる。
残り4kmまではなんとか時速4kmを維持するも、96km地点から97kmまでの1kmまたもや全身痙攣。ガクッとペースを落とす。
あと3km。当初の目標である22時間切りは達成できそうにない。
ラストは内幸町の駅から日比谷公園を時計回りに回り、銀座を抜け本願寺を右折し、ゴールとなる朝日新聞本社というルート。
全身痙攣は呼吸法で落ち着かせ、軽く脱水気味に。水分補給を試みるも、日比谷公園に差し掛かりコンビニはなく、自販機で購入しようと試みるも小銭をうまく掴めないため断念。
これが仇となる。
信号待ちから1歩目を踏み出した瞬間、両足にできた激痛の元となる豆が潰れる。
プチッという音とともに両足の豆が同時に潰れ、今まで以上の激痛が走る。
と、同時に落ち着きを見せていた全身痙攣がカムアゲイン。日比谷公園の門で一人のたうちまわる。
そうこうしているうちに脱水症状は進み、クラクラする。
映画版ドラえもんのごとく、ランニングバッグを漁ると、そこにはスタート地点でいただいた経口補水液ゼリーが・・。
まずは一口強めに吸い込み、身体中に染み渡るのを感じるとともに、全身痙攣も腹式呼吸で落ち着きを見せる。
そこからは少し早いカタツムリのペースで一歩一歩進む。
少しずつ摂取していた経口補水液も底をつくが、300m先のコンビニを目視確認。300mを30分かけてコンビニに到着。600mlの十六茶を飲み干す。
さらに100mほど歩を進め、また別のコンビニでDAKARA600mlを飲み干す。
さらに100mほど歩を進め、また別のコンビニでトマトジュース200mlを飲み干す。
本願寺の角を曲がり、ゴール地点が見える。約500mといったところか。
最後の力を振り絞りコンビニへ。900mlのポカリを飲みながら500m歩を進める。
最後のCPを出た時には6時半にいる予定だったが、残り3kmからのペースがた落ち&残り2kmからの豆潰れ、脱水症状で予定から2時間遅れとなる。
が、なんとかゴール。
23時間30分でのゴールとなり、目標からは遠く及ばない結果となった。
その後迎えに来てくれた父親の車に乗り込み、全身痙攣カムアゲイン。
ゆっくり水分補給しながら帰宅。
全身痙攣に苦しみながら、丸2日を過ごし、連休明けとなる本日出社。
潰れた豆はまだ激痛だし、体中ギチギチだし、もう2度とやらないと決めていたのに、、、、、、なんだか、準備と対策をしっかりしてリベンジしたいって気になっちゃってるのがスタートから丸3日たった今。
ありがとうございました。
選手が出場する試合会場や収録等に行かなくなった理由
私の本業はスポーツコンディショニングアイテムを中心とするメーカーの営業です。
トップアスリートの方に選んでいただき、ご愛用いただくことで、さらなる層への販促をしております。
なので、必然的にトップアスリートとの交流は多くなってきます。
入社後しばらくは多くの試合会場に足を運び、選手や関係者の方と関係を構築していました。
それにより、多くのアクションが取れるようになりました。
その後さらにしばらくは試合会場などに行くことが続きました。
その頃にはおかげさまでブランドの認知力も高まってきており、愛用していただいているアスリートも活躍してくれていたので、まぁ・・「ちやほや」されました。
次代を担うスター候補やエース候補の選手や関係者の方々からも、「ぜひサポートしてください!」なんて言われまくり、そういった選手たちの多くは現在東京五輪の出場が確実視されています。
で、多くの関係者の方々と、他愛もない話をしながら、選手たちとも他愛もない話をしながら、会食へ・・・なんてことが増えてきました。
もちろん、愛用いただくアスリートは徐々に増えてきたりしたこともあって、そのアナウンスやアプローチも効果的だったので売上も比例して上がって行きましたが、業務量に対する費用対効果は決して良くなかったと思います。
他愛もない話を繰り返し、会食へ行き・・・なんとなく華やかな仕事をしていた気になっていました。
しかし、効果的な業務だったかと言われれば当時の私がするべき仕事ではなかったと今思えば感じます。
もちろん、駆け出しの頃は試合会場や練習場所に行って、アスリートや関係者の方々とより良い関係を構築する必要性がありました。
1日に何箇所も選手の練習場所を転々としては自社製品の説明を繰り返していました。
しかし、その作業が必要となくなったタイミングでも、「変わらず」練習場所や試合会場に行き、前述の通り「他愛もない話」に終始してしまったこともありました。
SNSネタ等を考えれば効果が全くなかったわけではありませんが、すでに私がするべきテリトリーではありませんでした。
なのでそれに気づいてからは、今自分がアスリートのため、会社のため、自分のためにより良いアクションはなんだったっけ?と考えそれに沿ったアクションを取っています。
すると、飛躍的に使用希望のアスリートは増え、より効率的にブランドの認知力を高めることができました。
仕事した気になって、なんとなくちやほやされ続けていたら、きっとどこかで足をすくわれていたでしょう。
幸運なことに私はそれに気づきましたが、今でも時々試合会場や練習場所に行くと、協会の関係者やメーカーの方々は変わらずいらっしゃり、変わらず他愛もない話を終始しております。
その後、会社のお金か協会のお金かは知り得ませんが、決して安くはない飲食店へと姿を消します。
スポーツ界や協会の方々の多くはこれが実情だと言わざるを得ません。
私が常々言っているようにアスリートも自らが主体的に多くの価値ある情報を得るためにトレーニングと同様に努力をするべきです。
だからこそ、そのアスリートたちを支えるべき我々関係者と言われる人間も、協会側の人間もよりアスリートのためになることを考え、実践すべきだと思います。
その他愛のない話の間に、もっとやるべきこと、考えるべきことはあります。
決して効果的ではない意見交換が繰り返される会食に時間と費用をかけるならもっとアスリートのためにできることはあります。
そこの感覚が麻痺してしまっている協会、関係者は決して少なくありません。
アスリートがふてくされてしまったり不信感を募らせてしまう原因を作っています。
だからと言ってそれが建設的だとは思えませんが、そう言った要因は容易く打ち消すことができます。
アスリートを中心としたアスリートを取り巻く環境にある人間がもっともっと考えるべきことはたくさんあります。
アスリートファーストにおける違和感
ラグビーワールドカップ。
感動しました。
史上初の決勝トーナメント。ベスト8。グループステージの熱戦。
競技特性など本当に多くの魅力を非常に多くの方々に伝えてくれました。
ただ、今朝のTV番組で大畑氏もおっしゃっていたように、ここがスタートラインですね。
前回大会のジャイキリ後のブームも一過性のものでしたし、なでしこも一定の水準のまま、世界一を取った感動時に思い浮かべた盛り上がりからすると、その後五輪出場を逃すなど苦難が続きました。
そう考えると、今後、ラグビーをさらに継続的に盛り上げていくには多くの課題があることもまた事実です。
特に。
ラグビーはその成り立ちや背景において、超絶な上下関係や派閥、パワハラが潜んでいる競技です。
他の競技と比べそれらの存在感ははるかに強いことはちょっとスポーツをやってきた人なら知っているでしょう。異論はほぼ認められない状況と言えます。
それらを乗り越え、まさにラグビー界、ラグビーに関わる人たちが「ONE TEAM」となって取り組まなければなりません。
そこで掲題の件ですが。
最近よく言われる「アスリートファースト」。
僕はこのマインドにいささかどころではない違和感を感じています。
意味的には、「アスリート最優先」。
言葉通り、アスリートを一番に考えよう。
ってことです。
この言葉が生まれた背景には、恵まれない環境で競技を続けるアスリートや、先述した、超絶な上下関係や派閥、パワハラってなんのためよ?もっとアスリートを最優先に考えようぜ!ってところがあるのですが。
アスリートって最優先されるべきなんでしたっけ?
もちろん優先順位的に上位に位置することは理解できます。
でも、ファーストなんですかね?
(違ってたらすみません)ラグビーの今大会にかけるステップや発信の中で、ラグビー日本代表の選手から、「アスリートファースト」って言ってたの聞いたことないです。
みんな「日本のために」、「日本ラグビー界のために。」(※台風被害に遭われた皆様に少しでも勇気を。)といったマインドの元一つになったと思いますが、少なくともアスリートの口から「アスリートファースト」なんて聞いたことなかったです。
アスリートって最優先事項だったっけ?っていつも思います。
最優先されるとしたら、そんなこと順位つけるのもナンセンスですが、あえて順位をつけるとすれば最優先されるべくは競技そのものではないのでしょうか?
その競技の発展、社会への貢献を第一に考えた中で、アスリートが活躍しやすい環境をみんなでもっと整えようぜ。考えようぜ。ということを「アスリート自身」も考えていくべきなのではないでしょうか。
東京五輪を控え、様々な方面から「アスリートファースト」という言葉が聞こえます。
国書を懸念してマラソン、競歩の会場が変更になるなど「アスリートファースト」の概念からどうなのだろうか?
という言葉も聞こえます。
今回僕がラグビーワールドカップでの日本代表の選手たち、そこに携わり、アイドルや過剰な演出に依存しない骨太な発信を続けてくれた方々のラグビーへの愛情、情熱に触れることで感じたことは、アスリートファーストであることの不要性です。
アスリートが活躍しやすい環境を作る、整える、準備する上で、アスリートは最優先ではありません。
決してないがしろにしてもいいというわけではないし、現状ある課題として、アスリートの環境整備などは急務です。
しかしそれ自体がマインドになったり目的になってくることはおかしいと感じています。
スポーツの魅力、競技そのものの魅力、実際にプレーするアスリートの魅力。
これらを多くの皆様に届け、認知してもらい、感動を生み続けるサイクルを作ることが最も優先されるべきで、特定の何かに「ファースト」とつけることは本質に対して的確なアプローチができなくなる大きな要因となってしまうと考えています。
様々な要素やステージがある中で、そこに取り組む多くの方々やセクションで「私はアスリートを最優先に考えます!」という方がいるかもしれません。それは状況によっては理解できます。
スポーツ界、スポーツ文化の発展無くしてアスリートの環境改善は見込めません。
そのためにはスポーツによる社会還元、社会貢献がなくてはなりません。
存在意義を明確に伝える必要があるわけです。
そして、スポーツやアスリートにその役割を果たすことができることはもう十分に知られているのです。
言うなれば「株式会社スポーツによる社会還元、社会貢献」の第1ラグビー部、ワールドカップ課は今回大きな功績を残しましたが、総務部や、学生やシニアなどを統括する第2ラグビー部も第1ラグビー部と連携したり、全国、海外に積極的に支社展開や業務提携を進めなければなりません。仮に第1営業課に所属するメンバーを日本代表として、その課を最優先してしまってはこの事業はうまく回りっこありません。花形ではあるかもしれませんが、花形であり続けるためにはみんなが憧れる存在であることも必要になります。
そのために実績を作り続けるための努力をし、みんなが「この会社に入りたいな」、「第1営業課に配属されたいな」と思ってもらえるだけの環境整備や福利厚生の充実、社内外の設備充実を図らなくてはなりません。
そのためには会社全体で事業を回す必要があります。
逆にわかりにくい例えになってしまったかもしれません。
つまりどの競技も課題はたくさんありますが、ラグビー界だけではなく各競技団体や協会が、チーム、サポート企業等、アスリート、ファンと一緒に既存の大きな高すぎる壁を一つ一つ乗り越えていく。
そのために必要なマインドは「アスリートファースト」ではないことを、ラグビー日本代表が教えてくれました。
「ONE TEAM」
かっこよすぎる上に、非常に本質をついた素晴らしいマインドだと思います。
時代は変わった。に関する違和感。
最近ほぼ毎日スポーツ界を賑わしているパワハラ問題。毎度毎度新たな問題が出てくる。いい加減にしろ。
各競技団体や、チームの指導者やトップなどが選手やスタッフに高圧的な態度で臨んだり、罵声、暴力、人格否定、を行うなど許されざる現象が多々起きている。
そういった報道などを目にするたび「時代は変わっているのに」「今の時代にまだそんなことしてるのか」というリアクション。
もちろん気持ちもわかるし、そんなに深く考えてはいないだろうし、言葉狩りみたいではあるのだが、「時代が変わったから許されない」というマインドは極めてナンセンスだと思っている。
むしろ、そのマインドは「老害」を生む根源の一つを成していると感じている。
また、そのマインドにより、老害が生まれ続けてしまうとスポーツ界どころか現代社会にまつわる、「前時代の負の遺産」による問題を本質的に改善することはできない。
なぜか、時代によって守るべき倫理の幅を変えてしまうこと自体がおかしいからである。
時代という偶像的な対象のせいにせず、本質と向き合うべきだ。
あの頃はこうだったけど、流石に今はダメだよね。という問題などほとんどない。
サービスやコンテンツの開発が進んだことにより、物理的な問題ならなおさらだが、倫理的な部分では「今の時代じゃダメ」というものはたとえ過去でもダメだよという前提があったにしても、過去も今もダメはダメだ。
栄養学や練習器具などの観点でアスリートを取り巻く環境は大きく進歩している。
「あの頃はこういう練習しかなかったけど、今はこんなことやこんなケアができる」といった内容で過去と現在の対比が出ることはいい。
だが、パワハラや常軌を逸した協会運営など、今の時代それはアウト!ではない。
過去もアウト!今もやってたらなおさら!あほ!3アウトチェンジ!レッドカード退場!一本!不正出場!なのである。
たとえそれが情熱の表現の一種であってもだ。
言動はコントロールしなければ真っ当な運営、指導はできない。エネルギーが有り余ったとしてもだ。
暴力や高圧的なコミュニケーションで支配せざるを得なければならない環境というのはそれ自体がすでに異常なのだ。
こと、スポーツ界においてそんな環境は起こるはずもない。起こるとしたらそれは起こした側のリテラシー、能力が極端に低いだけだ。
問題はそういった「時代」に生きた世代が、成長せず時間とともに権利、権力を握りのさばっていることである。
現在多くの問題が噴出しているが、、現在の指導者や競技団体や協会の人間が、指導力やリテラシーを高めようとしない限りは、成長を続けない限りは問題はこの先も起こり続ける。
聖人君子である必要はないが、立場や環境が変わっても成長のために情報を精査し取捨選択し身につける作業をやめてはならない。
やめた人間が今多くの問題を起こしており、スポーツ界の足を引っ張っている。
時代のせいじゃない。当事者そのものの能力が低いだけの問題だ。
「一体感」とはリーダーや組織が求めてはならない魔の虚像
「一体感」
これを持つグループは強い。
今までの人生で自身や周囲に「一体感」を感じたことのある人は決して少なくないだろう。
何を持って一体感というかとなるととても微妙なところではあるのだが多くの場合「一つにまとまったと感じること。グループやその場にいる人々の気持ちや考えが一つにまとまること。(例「クラスの
とされている。
しかし、残念ながらこの一体感というのは自己満足を語る養分として活用されているに過ぎないだけのことが多い。
例えば、運動会や体育祭、文化祭や合唱祭など、中学校、高校のクラス単位などで行われる企画に際し、企画終了後に「一体感」を感じることができた人間が100%であることはまずない。グループや組織において100%の割合で「一体感」を感じていない場合はすでに「一体感」ではないのだ。
でもクラスの大半は卒業後なども思い出話で酒が飲めるくらい当時の「一体感」に酔いしれているのだ。
クラス単位などの場合「一体感」が生まれない原因としては「冷めた生徒」「その企画を不得意としているため積極的に関与したくない生徒」などが要因となる。
では部活やスポーツチームにおいてはどうだろうか。
一定の目標を達したり成果を上げた時など、スタメンや主力として活躍している選手、自身の統率や教育により選手をマネジメントする側の立場から「一体感」を得ることはあるかもしれないが、「もっとこういうやり方があったのに・・」と思う選手以外の立場のメンバーや「試合に関与できなかった」、「思ったような感触を得られなかった」選手たちは「一体感」を感じたと感じている選手や指導者に対してある種の疎外感を覚えるだろう。そしてそれは関わる人間が多ければ多いほど、大勢が「一体感」を得たつもりになっている中、実感として湧かない立場にいる人間は多くなる。
グループや組織がまとまって目的や目標に突き進む上で、「一体感」は非常に重要だ。しかし、リーダー、首脳陣、中心的な役割の立場の人間が「一体感」を求め、結果「一体感」を感じることはあるが、その時には必ず「感じることができなかった」「不満や不安を覚えてしまった」人間がいることも心に留めておかなければならない。
ビジョンの共有や擦り合わせは「一体感」を感じた瞬間、求めた瞬間こそなおさら行わなければならない。
残念ながら一定数を超えたグループにおいて、100%の人間が同じ思考やビジョンを持ち続けることは不可能だ。
しかし、リーダーや中心となる人間はその割合を高めるために、思考やビジョンを共有し進めていくと同時に、思考やビジョンのズレがあることはある種諦め、そのズレを少しずつ修正していくことが重要だ。
その結果、思考やビジョンのズレを認識している側のメンバーから客観的に「一体感」を認めてもらうことが重要だ。
その上でその「一体感」を持ったグループが魅力的かどうであるかの判断を委ね、思考やビジョンのズレをさらに小さくし続けていくしかない。
リーダーや中心のメンバーが「一体感」に酔いしれている間、「一体感」という虚像を求めている間は本当の意味での「一体感」は生まれない。
「一体感」とは「一体感」を感じ得なかったグループ内のメンバーが、思考やビジョンのズレを修正しようとする先にある魅力でありモチベーションであって、リーダーや組織が求めてはならない虚像なのであると考えている。