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スポーツとか色々書きます

アスリートプア~奨学金に悩まされる現実~

年間600人ほどの若者が、奨学金の返済から自己破産を行っているらしい。

幸い私は奨学金を借りることなく大学を卒業したのだが、問題視するべく話であるように感じる。


仕事柄、大学生アスリートとの接点も非常に多いのだが、スポーツ特待生で学費、寮費が免除となるレベルの学生はごくわずかであることは皆さんもわかるだろう。
学生ながらに五輪に出場するような選手であっても、学費、寮費が免除とならない場合もある。

高校時代にインターハイで優勝、ジュニアの世界大会に出場したとしても、学費、寮費が免除にならない場合があるくらい狭き門である。

それでも、ご両親含め大学でも競技を続けたいという選手がほとんどなので、多くの選手は大学に活動のステージを移す。
指定校推薦などで、スポーツの強豪校から有名私大などのスポーツ強豪校へ進学することになるのだが、経済的理由で奨学金を利用する学生が一般学生より割合が高いのである。

大学生の2・5人に1人が奨学金を受給していると言われているのだが、「俺調べ」によると、107人の体育会系運動部所属の学生に実態を確認したところ、72人が何らかの形で奨学金を受給しているという事がわかった。
一般学生よりはるかに高い割合だ。

そりゃそうだ。競技によっては年間に何十万では足りないくらい活動費が掛かる。
そこに学費や寮費などがかかるのだから、ご両親の経済力だけではどうしようもない環境にいる学生が増えるのは明らかだ。

昨今、奨学金金利や、取り立ての圧迫が問題視されている。
いうなれば18歳で数百万円の利子付き借金をするようなものなのだが、危機感無く借り受けしてしまう風潮もあるはあるのだが、じゃあどうするって話でもあるわけで・・。

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そんな中、奨学金の返済を続けながら、大学卒業後も就職しながら競技を続け、国体に出場し、上位入賞を果たした選手と話をした。

スキーの選手だが、大学卒業後は実家で暮らし、介護の仕事をしながら、母校の練習にコーチとして参加させてもらいながら、トレーニングに励んでいるという。

ちなみに彼の手取りは月11万円とのこと。そのうち、毎月3万円近くが奨学金の返済に充てられているという。

奨学金の利子や取り立て等に関してはここでは深くは言及するつもりはないが、現実的に大学卒業時に利子含め総返済額600万円を超える借金を背負うことになっている。

 

その中で、競技を続けているのは彼の自由だが、スポーツ文化が発展するうえで、金銭的、経済的事情により、一線で活躍できるアスリートが活動を終わらせてしまっては、市場の衰退に大いにつながり、それはやがてトップ選手の活動、ジュニア層の活動・育成に大きく影響する。

また、高校時代の競技成績をひっさげ東京の大学に進学した選手の多くは、就職も考えて都内の有名大学に所属している。体育学部出身で有名大学ともなれば有名大手企業に就職した人も多い。

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それでも奨学金返済に悩む若者が多いのが実情だ。
箱根駅伝に出場し、実業団選手の道を選んだ選手でも、奨学金を返済しながら社会人アスリート、実業団ランナーを続けているケースもある。

一概に奨学金自体を悪く言うつもりもないが(日本学生機構や、各大学の奨学金制度には多様な形があるのも知っている。)、制度を見直す必要性が全くないとは思えない。
学生時代スポーツに打ち込んだ選手が、社会人になっても、活動を続けることは市場の活性化、レベルの底上げ、生涯スポーツ文化の発展にも大きな好影響を及ぼす。

それが、経済的問題で選手をやめてしまい、そんな先輩たちを見た現役の学生アスリートが、自分も卒業したらスポーツは続けられないんだなとなってしまう現実は悲しい。

結婚童貞に捧ぐ恐ろしいライフコスト

 

masahiro5959.hatenablog.com

 

驚異的な自己保身からくる前振りをご覧いただいたところで、

家族分の支払いもすることになった男の悲しい知識を、特に結婚童貞の諸兄らには是非ご覧いただきたい。そのうえで、諸々事前にルールを定めておくことを推奨する。

まず、男に掛かるライフコストは女性にかかるライフコストに比べて格段に安い。

これを念頭に・・・家賃以外で小学生相当の子供二人が23区内に住んでいた場合、週1回の習い事をしていたと仮定した生活費はおよそ16万円だ。

ちなみにこれで済むことはほぼないと思って差し支えない。

 

俺が知りうる限り、、、

妻のコンタクト代、美容院代、携帯代、化粧水や乳液、女性特有の消耗品などで、月平均に換算すると2万は超える。

これに家族分の保険で約1万5千円ほど。
※ここに関しては友人で信用できる保険営業マンがいたらマジでしっかり相談したほうがいい。いない場合は俺が素晴らしい人材を紹介します。

鈴木家の場合、幼稚園に通っているのでそれで別途月3万
※これに関しては行政からの助成金的なのがあるので、結果ほぼ無償だけれども。

小学校は月ごとにばらつきはあるが、給食費合わせてだいたい1万ちょいいく。

ここに光熱費(上記条件の平均で月約2万円くらい。夏、冬は軽く2万5千円くらいいく)があるので節約志向が強い女性でなければ、軽く()内の金額が加算される。

 

食費はだいたい月6万円いかないくらいだ。

クリスマスや、誕生日などイベントごとが入ると余裕で超えるが。

ここに俺の酒代が入ってくる。
※外食を除く

 

これでおよそ17〜8万だ。

意外や意外ににFPの資格を取ったことがある鈴木でも、実はつい先日まで自分の家計の詳細は全く知らなかった。
俺を筆頭に全く節約志向の強くない家庭なので、節約志向を高めると、もっと減るとは思うけど。


家賃以外で黙ってても消費する額がこれだけあるのだ。

これに含まれていないものが家族分の被服代などだ。

もちろん俺の莫大な交際費も含まれていない。

 

結婚童貞の諸兄よ。これが現実だ。

子供がいない間は、マジで共働きをオススメする。
※今はそんな時代でもないが、マジで共働きでなければやっていけないだろう。

会社の福利厚生がしっかりしていればそのありがたみにどっぷり浸りつつ(住宅手当は家族手当など)、貯蓄をしたほうがいい。
あと、これはかなり現実問題で、相手に借金(うちの場合は妻の奨学金のローン)がある場合はその返済予定などもきっちり決めたほうがいい。

 

基本的に前回のブログでも記したように、男性が女性にお金を使うのはある意味あるべき姿だとは思う。

男性より女性の方がはるかに生きる上で出費が多いからだ。

家計を一緒にする上で、共働きの間は問題ないかもしれないが、そうじゃない時も出てくる。ましてやその期間の女性の負担は男性の想像を絶する。

しかし、その間も上記以外にも出費はかさむ。

転ばぬ先の金をしっかり用意した方がいい。

結婚前後はスウィーツな時間を過ごすことも多いだろうが、そこに溺れて決めるべきことを決めないと、こんなはずではなかったと思うことになる。

あえて言うが、実体験ではない。

そんなことないよ。

ただこれから結婚を控えるみんなが心配なだけだ。

化粧水と乳液を年に5回それぞれ3000円ずつかかるような種族と暮らすと言うのはそう言うことだ。それを自ら払ってくれるのならいいが、そうでない場合、覚悟をしておけと言う話だ。

これから結婚する諸兄。

おめでとう。地獄の始まりだ。
※実体験ではありません。あくまで一例です。

男が女子に奢るべき理由 鈴木の場合

私がまだ現役だった頃の話で恐縮だが、基本的に下心を持って接した女の子と飲食店等に行った際は食事代を払うように心がけていた。

正式なお付き合いや将来の展望を見据えて、、となればまた話は変わるが、そのステージ以前の段階で下心を持って食事に誘ったなどした場合、お付き合いくださることへの感謝の意味も込めて食事代は払わせていただいていた。

何より、その当時から感じていたことだが、一度のデートに掛かるコストは女子の方が圧倒的に高いからだ。

ちなみに現役の頃の鈴木は約束の時間に間に合うギリギリまで寝るか用事をぶち込み、自宅での用意なんてシャワー入れても20分で済ませていた。

 

ところが女子はどうだろう、少し気合いを入れたとなると前日から普段より少しいい化粧水やら乳液やらを入念に施してもらい、当日も男より圧倒的に時間をかけ、化粧、髪に時間を掛けてくださる。着ていく服選びをしてくださっている。

そうしていただけてることに「あぁ、ありがたいなぁ。」と本気で思っていた。

俺が外食オールラーメンでブクブク太っている間も、少しでも体型を維持するために謎に量の少ないランチプレートをインスタにあげてお腹いっぱいになってくれているのだ。非常にありがたい。

それだけコストをかけてくださっているのに、「会計は割り勘が好ましい」だの言うのはフェアじゃない。

もちろん、奢らせていただく方にもスマートに行うスキルが必要だし、フェアじゃないからと言って、男性側が払うことを当たり前とする雰囲気は良くない。

男性はコストを掛けわざわざ準備していただいたことに気づき、さりげなく、純粋な気持ちで「似合っている」、「かわいいね」と伝える。これが大事だ。
ちなみに鈴木家では通っている幼稚園で好きな子ができた年中の愚息に「好きな子のハンカチ、弁当箱、リボン、シュシュ、なんでもいい。可愛いと思ったら1日1個までどれか可愛いね。」と伝えろと教育を施している。
俺から幼稚園に通うに当たって伝えているほぼ唯一の教えだ。
※可愛い先生がいたので彼氏の有無を以前聞かせようと試みたが、諸問題があったのでそれは諦めた。卒園までになんとかさせようと思う。

つまり1回のデートの前にかかっているコストを、食事代くらいでカバーできるとは思わないが、それくらいしないとフェアじゃないと思うから支払っていたというロジックに過ぎない。ましてやこちらから誘っているのだから。
※時折フェアじゃない戦いもしたが世界はそんなもんだ。

ただ、これはあくまでお付き合いする前などの、下心ムンムンで女の子を誘った場合による。
お付き合いや将来を見据えての場合は事情が異なることはご理解いただきたい。

下心ムンムンでお誘いするのでその時は是非スマートに奢られていただきたい。
そして、その後のことは固く口を閉ざしていただきたい。

 

異常なまでの自己保身前振りが長くなったが、そんなマインドを持った鈴木が驚くべき女性のライフコストを知ったので、次回のブログをぜひ結婚童貞のイカくさい男の子たちは参考にしていただきたい。

そのデータ必要?

前回の続きにもなるのですが、この仕事をしていると、「体に効くってのが一目でわかるデータありませんか?」っていわれます。

結論から言いますと、薬事法の観点から効果を謳うことはできません。

言い訳ではないですが、人参を買うときに「βカロチンに抗がん作用があります!
以下成人男性で月に10本人参を食べた人とそうでない人の癌発生率のデータです!」
があるから人参買いますか?

もっと言うと、、、、
「このシューズで、陸上経験者100人に10km走ってもらったデータで、平均1分タイムが更新されました!」

「衝撃吸収が何%上がったので、陸上選手50人にテストした結果、故障発生率が○%下がりました!」
「このグローブを使った高校球児のエラー率が3割減りました!」

という、有名メーカーの謳い文句を見たことがありません。
※あったら教えてください。


ちなみに「そのアイテムがないと競技ができないものを作っているメーカー」を一次メーカー(サッカーならボール、スパイク、ウェアetc...野球ならボール、バット、グローブetc...)、なくてもいいけど的なもの(機能性ソックスや、圧着系インナー、スポーツネックレスなど)を二次メーカーなんて呼んでますが、一次メーカーの商品はあまりデータとか気にして買う人がいなくて、二次メーカーになると途端にその辺りを機にする人や店舗関係者が増えます。

気にするのはわかります。なくてもいいものなら、安心できるものを購入したいですよね。
けど、その辺の効果の表現って一次、二次問わずできないんですよね。
サプリメント系やショット系って「体に効く」ことが絶対条件であるにもかかわらず、そう言う表現は出せません。実際に試すか、何かしらの体感レビューを元に予想するしかないんですね(※なくてもいいものなので2次メーカー、二次商品などと呼ばれます)。

例外として医薬品は出せます。「風邪に効く!」「肩こりに効く」言ってますもんね。

でもあれって、「効く」と表現していいって認めてるだけで、「効く」ことを実証しているわけではないんです。「効く」と表現しても差し支えない成分・製法ですね。と言うことです。逆に言うと、医薬品でないものが「効かない」わけではないんです。

とくに弊社商品は一部ではオカルト扱いする層もいるのでその辺めっちゃデリケートです。

自信持って言えるのは「お金を払ってアスリートが使っているわけではない。」

「アスリートが自ら選び、使い続けている」と言う部分と、「製品のロジック」です。

まぁ使っているものも効果が期待されるものなのですが。

 

出せる限りの情報を出して、あとは購入者に決めてもらう。だけなんです。

でもある意味それでいいと思ってます。
デリケートであることもそうですが、相場より高いものを購入するときにその商品側の人間がいくらまくし立てても本当の意味で自らの選択にはならないですもんね。

1,000円のラーメンでもいいやと思っている人に、「うちの5,000円のラーメンはこうでこうでこうでこうだからそっちのより美味しいし、満足できますよー!」って無理やり食べさせて、実際に美味しかったとしても、「そりゃそうよ。」ってなっちゃいません?わかりづらいか・・。俺はなります。

 

最大限で最新の情報を届けたいそう、知りたがっている層に対して常に発信し続け、そのクオリティを常に高める。

そうして、選択権を与えて、最後の背中を押すポイントは実際に体感できる場所だったり、使用アスリートが醸し出す安心感も大きい。そんなスタイルで少しずつ広めています。

 

そこにデータはそこまで重要な存在ではないと思っています。

もちろん、最大限出せる情報として常に出せるデータはブラッシュアップしますけど、何を出してもツッコミどころってのは出てきてしまうのでコスパあまり良くないんですよ。

それにデータがデータがというのは販売店や問屋さんばかりで、意外とエンドユーザーはそこまで言わなかったりしてますw

 

 

スポーツ小売とグラドルの共通点

スポーツに関わる用品のメーカーとして、日々問屋さん、販売店さんと接していますが、所謂スポーツ小売にかかわる人々の多くはスポーツ物販の世界は「下火」と言っています。

本当にそうなんでしょうか?

gyokai-search.com

 

右肩上がりです(笑)

ましてや2年後には黙ってても世界規模のイベントが東京で行われます。

正直弊社は楽しみでしかありません。

でもまぁ確かに、町のスポーツ屋さんでスポーツ用品を買う人は確かに減ってきているかもしれませんね。市場は盛り上がっているのにその恩恵、波に乗れない人。。。

そうです。商才がない(バカ)です。
※個人的には小売業界はこの先きついと思ってます。問屋なんて真っ先にヤバくなるでしょうね。もうすでにだいぶやばいけど。

商品知識専門知識が豊富で、スポーツ業界にも精通していて、顧客の要望を察知してくれるお店と、バカが営業しているお店。皆さんはどこでスポーツ用品買いますか?

コンビニでジュース買うのとは訳が違いますよね。

小売店や問屋の方々の全員とは言いませんが大半が「圧倒的に勉強不足」です。

先日もある問屋さんの展示会に出展してましたが、弊社のブースに担当エリアの店舗の方と二人で来た問屋の担当者が、

「催眠術かけちゃってよ~」と開口一番口にした。
似たようなこと言ってくる人が意外に多くてびっくりした。
「これ売れるの~?」➡売れてるところでは売れてますし売れてなかったら潰れてます「2万円??高っ!!」➡そうですか。
弊社の商品は薬事法の観点から、効果・効能を明確に記すことができないので、所謂「オカルト商品」ともされます。それ自体は仕方ないです。

ただ、メーカーとして、アスリートの役に立つ商品を開発し、アスリートが自ら選び、試し、効果を感じた人にしか使ってもらっていません。そこに関してはかなり新調に丁寧に説明しています。

 

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 正直なところ、販売は直営もしくは本当に弊社商品を必要だと思う人に届けたいと思ってくれる少数の店舗でいいと思っている。あとは審査を明確にしたWEB販売店と自社ECだけで充分事足りる。その方が正しい知識、届けたい情報をエンドユーザーに確実に届けられるからだ。
小売店、問屋は「おすすめ」する側の人間だ。もっと自分がおススメするものに対して、真摯に向き合った方がいい。その結果弊社商品が催眠術を掛けるものであり、オカルト商品だと思うのであればお勧めしなければいいだけの話だ。
バカの手は借りない。

と、感情的になったところで、タイトルのとおりグラドルとの共通点について触れたい。

苦境グラドル インスタの戦い | 2018/3/8(木) 12:39 - Yahoo!ニュース

このニュースを目にして時、件のスポーツ用品店、問屋営業さんの顔が思い浮かんだ。

一時期テレビ雑誌を席巻していた「グラビアアイドル」。
最近ではモデルやアイドルにその牌(パイ)を奪われているのは周知の事実だ(牌・パイうまいこと言った)。
そりゃそうだ、普段歌って踊ってる子が水着になれば目を引くし、水着以外の状態で活躍している子が水着になれば注目を集める。
ただ、ちょっと可愛くて、胸がでかいだけのいつも水着の女がそのフィールド以外で活躍しようって思ってる方が無理がある。

youtu.be

これが世論であり、評価だ。

ただ、もちろんグラビア出身でもトークなどのスキルを磨き、バラエティの場で活躍している人もたくさんいる。
勉強もしない、スキルもない、ちょっとかわいくて胸がでかいだけでは淘汰されるのが当たり前にしか見えないが・・。

と思ってたら、スポーツ用品店!と名乗ってるだけで勉強もしない、スキルも磨かない、Amazon楽天、不況のせいにしている人たちと全く同じだな。そりゃ淘汰されるわ。
スポーツ用品店も勉強しているところはめちゃめちゃ勉強している。幸い長くお付き合をいただいている店舗さんはそういう所ばかりだ。こちらも日々勉強させてもらってるし、何かいい情報がないかいつも催促してくる。
そして、これはいい!と思ったものは全力で販促をしてくれる。そうでなかったら相手もしてもらえない。

中途半端なことはできない。

グラドル抱きたい。

鈴木が結婚した理由◆起承転結【転&結】

予想を超えた反響(汗)があった前半はこちら↓

 

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◆起承「転」結
2017年2月先述の通り諸々やり切って自宅へ帰ると洗濯物が散乱し、全く女子ウケしなそうな部屋となっていました。
どうにかしないとなぁと思いつつも、日々の生活、飲み、サッカーで、それどころではありませんでした。
そんなある日、珍しく昼過ぎまで飲んで電車で帰っていると、懐かしい顔が。
現在の嫁さんの妹とその娘、そしてお母さんでした。
「あら、ひさしぶり~」なんて話をしながら、家政婦(って程でもないけど)誰かいないかなぁなんて話になり、お姉ちゃんならやるんじゃないですか?とのこと。
早速数年ぶりに連絡を取り、「子供も幼稚園に行ってるし、その迎えの時間までならどうにかなる・」とのことで、今の嫁さんと数年ぶりの再会を果たしました。そこから週1回程度、僕が仕事をしている間、家事をしに来てくれました。「逃げ恥」が一大ブームを巻き起こした直後での家政婦生活がスタートしました(特段会うことはなかったわけだけれども)。

そんな折、2017年の3月に愛すべき祖母の米寿を祝う会が親族で行われました。
両祖母で生きているのは母方のこの祖母だけなので、もう溺愛しています。
そんな祖母が会の最後にぽつりと、「元気なうちにひ孫が見たい」とつぶやきました。
祖母には孫が4人。俺、俺の兄、いとこの二人。でも、、俺も十分アウトではありますが、おれよりさらにノーチャンスな3人を見て、「ばあちゃんが元気なうちにおれがひ孫見せちゃるけんね」と息まいて会は締められました。

そうは言ったものの、恋愛障害者でもあり、サイコパス質問30個中29個該当の僕にこれから彼女を作って、結婚して、子供ができて・・・なんて高く険しい壁に見えました。

そこで、2児の母でもある現嫁さんと当時そんな話をしていたら、彼女もいろいろ悩んでいました・・。

彼女自身のパーソナルな部分なので詳細は控えますが、できちゃった婚を機に結婚した彼女は、元夫の度重なるトラブル等が原因で、夫婦関係、親子関係はどう客観的に見ても破たんしていました。そして、離婚を考えているとのことだったので、何の下心もなく(本当ですww)離婚をお勧めし、彼女もそこに向かって動き始めました。

2017年4月下旬彼女の離婚が成立し、いろいろ相談に乗っていたこともあり、景気づけにご飯を食べに行きました。そこで、ふと気づきました。
「あれ?この子がいるじゃんww」と。
嫁さんとは小学校の同級生で、高校、大学時代にも付き合ってたこともあり、家族同士も顔なじみだし、真摯に離婚に向けた相談に乗っていたこともあり、ポイント急上昇中。赤ちゃんには泣き叫ばれる私はなぜか子供には懐かれるので、子供も大丈夫だろうと安易な考えの中、ちゃんとお互いの将来に向かって動き出そうと話をしました。

そこそこ急な離婚話だったので、元夫が正式に家を出た5月末から、今後に向けた話し合いをしていきました。それぞれの両親に話をしたりと。
そんなさなか、元夫が、暫くは家賃を支払うとなっていたが、急遽撤回。会社の寮として借りていたため、法人から個人契約に切り替えなければならず、敷金礼金も支払わなければならない状況となり、専業主婦だった嫁は払うことができず、嫁と子供は引っ越しをせざるを得ない状況となってしまいました。
しかし、引っ越しすると言っても、まとまったお金が必要だし、そんなお金はないし…、そうなることが容易に想像つきながら、元嫁と子供を路頭に迷わせる元夫への憤りを嫁の両親と抱きながら、対応してあげなくてはなりません。

結論は僕が住んでいた実家近く(嫁の実家から徒歩3分、嫁の妹が済む家から徒歩3分、俺の実家から徒歩4分)のアパートで、狭いながらも嫁と子供が3人で暮らすことになり、私は33歳にして実家に帰りました。

◆起承転【結】
友人の巨大なサポートもあり、前夫が家賃の支払いを拒否してから4日後、3人の引っ越しは無事に完了しました。男の一人暮らしには十分だったが親子3人では手狭な部屋でいささか申し訳ない気持ちがありながらも、理解を示してくれた俺の家族、友人に感謝しながら、これからのことを急ピッチで進めなければなりませんでした。

嫁の御家族とも話し合いの場を持ち、今後のスケジュールを共有していきました。
ただ、目下の問題が当時の小学校、幼稚園にどうやって通うかと、転校手続き等です。

夏休みまで残り20日間近く通わなければなりませんでしたが、住居から学校までは自転車で40分ほど。
帰りは何とかバスに乗って帰ってこれるけれど、往復・・しかも通勤通学ラッシュに親の都合で引っ越しをしてしまった直後の子供を一人で巻き込ませるわけには・・・と、それならおれがバスで一緒に行って・・・でも朝のバスは遅れるし本数もそんなにあるわけでもないし、俺が仕事で早い時とかどうする?、、という状況の中、それを察した父親から、「お前も朝起きろ。俺が送って行ってやる。一緒に車に乗れ。」と言ってくれました・・・。
人生で3回目の父親にマジ感謝しました。1学期の間毎日、送ってくれました。

幼稚園は嫁がチャリで往復して、迎えの時間までは、離婚を決めてから始めたパートで働くという生活が始まり、夜は私の実家などでコミュニケーションを取るようになりました。兄は最初から今でも子供たち二人をすごくかわいがってくれ、母親は今も常に強力なサポートしてくれて本当に感謝しています。

そうなると、今度は転校、転園先を決めなくてはなりません。
さすがにこの生活をいつまでも続けるのはすねかじりではなくJUST甘えなので(俺は親のすねは骨の髄までしゃぶりつくしてスープの出汁までとろうと思っています。)、転校手続きにステップを進めました。学区の関係や、設備の問題等から、嫁妹の長女が通う小学校が良いと判断し、その学区内で、新居を探すことにしました。下の子の転園先もそれに伴い、送り迎えの範囲内で割とスムーズに決まりました。

しかし、ただでさえ2学期からの転校で、転校してしばらくしたら苗字も変わるというのは子供の精神上好ましくないのは明白で、少しでも負担を減らすことを考えた私たちは、どうせ一緒になるなら、1日も早く「鈴木性」にした方がいいという判断に行きつきました。

つまりは婚姻届けを提出するという行為に出ようとしたわけです。

異常なまでに長くなりましたが、「鈴木が結婚した理由」は以上の通りです。
環境や状況が整ったタイミングで再会し、嫁の状況もマッチし、想定外のトラブルがあったものの、家族や友人のサポート、何より嫁本人の「俺と一緒になる」決意をするという人生最大のミスも重なり、このような経緯と理由で婚姻届けを出すことになりました。
嫁のどこどこがいいとか好きだとかってことより、状況がそうさせた。というのが正解です。詳しく話すのも中途半端に話すのもどちらも絶妙に微妙な状況だったので、今回さらけ出しました。


◆起承転結【番外編】
なぜこのタイミングでこんなことをさらけ出したかと、先月結婚報告パーティーを開かせてもらったのですが、実は元夫から子供たちとの面会頻度について調停を申し立てられて、先日それが無事終わりました。ほぼこちらの意向が通る結果となりました。
当たり前ですが、

この場で元夫がどんな人間だったか嫁から聞いている内容を記すことはしませんが、まぁ…結構やばいです(笑)
そんな男性と、できちゃったとは言え、結婚を選択して、2人目も生んでるんだから、嫁の男の見る目のなさは全国でも強豪の部類に入るでしょう。ましてやせっかく離婚をしたのに、わざわざこんなのと一緒になることを選んだのだから、前世で大量虐殺をしたとしか思えません。

今まで興味本位や会話のネタに困って聞いてくれた人にいつもうやっとむやっと返答していたのは、上記事情を今聞く時間と気持ちがあるか?と確認するのがめんどくさかったからです。

けんかはしょっちゅう(一方的に俺が怒ってるだけ)ですが、基本的には仲良く暮らしています。元々平日は練習やら飲みやらで日付が変わる頃帰ることがほとんどで、土日はサッカー三昧の生活で不在が多く。たまにサッカーのない休みは兄が両親と車で迎えに来てくれて出かけたりしています。

でも公園や学校の行事にもたまに行っていますし(育児してるアピール)、先日幼稚園のお迎えデビューをかましました。きれいなママや、若い先生がいるんでまた行きたいです。

訳あり物件にも関わらず、迎え入れて惜しみないサポートをしてくている家族や、祝福してくれた友人、サポートしてくれた友人への感謝の気持ちを胸に、「俺は浮気はしない。多分しないと思う。しないんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。」の精神で頑張ります。


劇団☆Laboon 関白宣言2018

 

今後とも引き続きよろしくお願い致します。

鈴木が結婚した理由◆起承転結【起】&【承】

多くの方の期待を裏切り、「結婚」という選択をしたわけですが、
結構聞かれる、「何で結婚したの?」という質問。

結婚の理由やいきさつが長すぎたので、いつもうやっとむやっとさせてたのですが、ここですべてさらけ出すことができる状況になったので、一応文章に留めておきます。

備忘録も兼ねてなのですが、これから、同様の質問をされたら「これを見て!」で済むかと思うと気が楽です。

◆「起」承転結
私は25~6歳ころ六本木や銀座で1年半ほど、水商売(バーマン)をしていた時期がありまして、当時の鈴木はとある女性宅にほぼ居候状態でした。
明確にお付き合いをしていたわけではありませんでしたし、はっきりとした恋愛感情があったわけではありませんでしたが、約1年いわゆる「ヒモ」生活を送っていました。

彼女は・・・12歳で両親が離婚➡母親についていき、母親は再婚➡母親病死➡実父の元へ➡実父病死➡ステップファザーは再婚➡血の繋がっていない妹が生まれる➡その妹も病死➡義理の両親はそれを境に不仲➡離婚➡血縁者もいないので高校中退して上京。

といった稀に見るドラマティックな過去を持つ女性でしたが、僕の前ではそんな過去を微塵も感じさせないほど明るく、六本木のキャバクラでブイブイ働いていました。
そんな彼女のご厚意にずっぽり甘えてたものの、水商売をやめ、経営コンサルティングを中心とした事業を行う会社に入社しました。
それを機にズッポリはまったヒモ生活を卒業し、彼女とも疎遠になりました(生活時間が逆転していたからね)。


◆起「承」転結
2016年8月、その女性の友人(俺が知る限り、当時その女性の唯一と呼べるレベルの友人)からFacebookでメッセージが届きました。
内容は、その女性が、かれこれ数か月、大病で入院している旨を伝えるものでした。
連絡を取らなくなってから5年以上が経っていましたが、当時の感謝もあり、お見舞いに行きました。
すると、そこには弱々しく、会話もギリギリ状態のその女性が寝ていました。

良く聞く大病だったのですが、ここまで弱っているとは知らず、自然と涙が流れました。その女性も突然僕が来たことに一瞬驚いた様子を見せましたが、「わたしもおかあさんといっしょの病気になっちゃった・・・」と、消え入りそうな声でつぶやいた光景は今でも目に焼き付いています。

その日は長居もせず、また来るね。と病室を後にすると、担当の先生と婦長さんから呼び止められました。
要約すると、直近4か月ほど入院費の支払いができておらず、任意の保険等にも加盟しておらず、支払いができない状況で親戚もいないという。
それであれば本意ではないが、国の施設に行ってもらうほかなくなってしまう、誰か協力できる伝手はございませんか?とのこと。
もちろん病院もボランティアではないので、お金を払えない患者を入院させ続けることができないのは理解しました。

その後、週1回ほどのお見舞いを重ねて、本人同意のうえで、病状と余命の宣告を聞きました。
そして、それまでの入院費、その後の入院費を支払うことを約束しました。
それから、各種助成金やサポートを受けながら、何とかその女性を入院させ続けることができ、2017年2月衰弱しきったまま息を引き取りました。

つらつらと書き綴りましたが。今でもこの時俺がとった行動が正解かどうかはわかりません。最後の2か月くらいは本当に苦しそうで、正直見ていてつらかったです。
病状が良くなることは絶望的な状態で、中途半端に生きながらえる活力を与えてしまったのかも。そもそも本人はこの状態を本当に求めていたのか・・・もっと早く楽にしてあげることができたかもしれなかったのでは・・・いろいろ考えました。元々安楽死推進派でもあるので、こんな状態で生きながらえて何になるんだろうかという気持ちもありました。

ひっそりと火葬をして、お骨は彼女の地元の役所で手続きをして、無縁仏のお墓にいれて頂きました。

何もない田舎でバスを待っていると、両肩がスッと楽になることを感じました。もうすぐ33歳。この半年間、生活+入院費の支払いが重くのしかかっていたことは事実でもあったので、言葉を選ばずに言うとこれで解放された!という感情でした。さぁ、ここからどうしてくれようと思い、田舎の場末のスナックでほろ酔いになり、新幹線に乗っている間そろそろ「結婚」なんておぼろげに考えていました。

◆起承「転」結に続く。